研究課題/領域番号 |
22310037
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
神谷 研二 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (60116564)
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研究分担者 |
増田 雄司 名古屋大学, 環境医学研究所, 准教授 (30273866)
笹谷 めぐみ 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (80423052)
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キーワード | REV1 / ゲノム障害 / ゲノム修復 / 損傷乗り換えDNA合成 / 放射線 / ポリメラーゼ / 突然変異 |
研究概要 |
21世紀の社会では、原子力エネルギーや医療、産業等での放射線の利用が激増するが、低線量放射線の健康影響問題は人類共通の課題となっている。本研究では、最新の突然変異誘発機構の研究成果を応用して、低線量放射線被ばくによるゲノム上の爪痕を解析し、これを用いた分子レベルの生物線量計の開発を試みる。その為、突然変異を誘発するRev1トランスジェニックマウス(Rev1マウス)とヒト家族性大腸腺腫症のモデルマウス(Apc^<Min/+>マウス(Minマウス))を交配したF1マウスを利用する。このマウスを用いることで、変異原による小腸腫瘍誘発がより高感度に検出できるのか、さらには放射線発がんリスクが評価できる可能性があるかを検討した。同時に、点突然変異を誘発する分子機構解析を進め、その成果を放射線等による点突然変異を介する発がん機構の解析とそのリスク評価に応用できるか検討した。 Rev1遺伝子のトランスジェニックマウス(Rev1マウス)とApc^<Min/+>マウス(Minマウス)を交配したF1マウス((Rev1 X Apc^<Min/+>)F1マウス)の作成と感受性の検討 昨年度の研究結果から、Rev1マウスとMinマウスを交配したF1マウスは、自然誘発がんに対して高感受性になることを明らかにした。そこで、本年度は、放射線照射による発がん実験を行い、発がん感受性を検討した。その結果、F1マウスは、自然発がんのみならず、放射線によって誘発される発がんに対しても高感受性を示すことを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の交付申請書に記載した研究実施計画に基づき研究を遂行させ、期間内に研究結果を得ることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度、本年度で得られた研究結果をもとに、更なる放射線発がんの分子機構解明を行う。
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