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2012 年度 実績報告書

化学物質曝露による男性生殖器形成及び機能への影響

研究課題

研究課題/領域番号 22310040
研究機関東京大学

研究代表者

吉永 淳  東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (70222396)

研究分担者 林 祐太郎  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40238134)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード肛門性器間距離 / 精液所見 / フタル酸エステル / ピレスロイド系殺虫剤 / 胎児期曝露 / イソフラボン
研究概要

平成24年度も引続き3つのサブテーマについて調査研究を進め、以下の成果を得た。
1)研究協力者の所属する自衛隊病院(JCH)産婦人科において、新生児肛門性器間距離(AGD)の測定例を追加し、研究期間3年間で男児326女児317例のデータを得た。出産時の臍帯血中ジヒドロテストステロンとAGDの間に負の関連が見いだされた。名古屋市立大学小児科において研究分担者が測定した尿道下裂等疾患児と対照児のAGDの比較の結果、有意差は見いだされなかった。
2)JCHにおいて平成22年度よりリクルートした妊婦111名の尿中フタル酸エステル類・パラベン類、およびイソフラボン類の定量を継続して行った。その妊婦から生まれた男児のAGDと尿中濃度との関連を重回帰分析によって解析したところ、妊娠中のフタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)曝露によってAGDが短縮することを見出した。DEHPの抗アンドロゲン作用によって胎児期のテストステロンレベルが低下することが原因と推定された。パラベンやイソフラボン等エストロゲン用作用のある化学物質の胎児期曝露とAGDとは関連が見られなかった。
3)都内産婦人科クリニックの不妊相談男性42名の尿中カドミウムを追加で測定した。これまでに測定したフタル酸エステル類およびピレスロイド系殺虫剤(PY)代謝産物、イソフラボン濃度などと、対象者の精液検査結果との関連を調べ、成人期のPY曝露によって精子の運動率が低下することを見出した。またイソフラボン(エクオール、ダイゼイン)と精子濃度や運動率が負の関連を示し、大豆製品の摂取量も精液所見に影響を与える可能性が示された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Urinary excretion of parabens in pregnant Japanese women2013

    • 著者名/発表者名
      Sayaka Shirai
    • 雑誌名

      Reproductive Toxicology

      巻: 35 ページ: 96-101

    • DOI

      10.1016/j.reprotox.2012.07.004

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Foetal exposure to phthalate esters and anogenital distance in male newborns2012

    • 著者名/発表者名
      Yayoi Suzuki
    • 雑誌名

      International Journal of Andrology

      巻: 35 ページ: 236-244

    • DOI

      10.1111/j.1365-2605.2011.01190.x

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Endocrine disrupting chemicals in urine of Japanese male partners of subfertile couples: A pilot study on exposure and semen quality2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Toshima
    • 雑誌名

      International Journal of Hygiene and Environmental Health

      巻: 215 ページ: 502-506

    • DOI

      10.1016/j.ijheh.2011.09.005

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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