研究概要 |
本研究では,亜熱帯河口域の干潟干拓等の人為改変が水域の水温上昇に影響する可能性を検証するとともに,それによる生物への影響を定量的に評価した.奄美大島において干潟やマングローブが保全された河川と干拓により干潟を喪失した河川において物理環境の調査,解析,比較を行った.環境評価指標種としては, 奄美大島のみに生息するリュウキュウアユを用いた.水温と関連の強い生息場の生理的好適条件の優劣を表現するモデルを用いた生息場評価モデルと現地観測結果,及びシミュレーション結果を重ね合わせることにより,河口域の人為改変による水温環境の変化が生物に与える影響を定量的に評価することを試みた.
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