研究概要 |
本研究は将来の量子演算,量子メモリ,量子メディア変換等のプラットフォームとして注目されている単一量子ドットで,それらの実現に非常に重要となっている電子スピン-核スピン間相互作用(超微細相互作用)の制御・応用を目的としており,これまでの成果をさらに発展させ,単一量子ドットでの核スピンの全光学的制御を行うことを目標としている.このために円偏光度およびオーバーハウザーシフトをプローブとする単一量子ドットでの核スピン分極の精密高感度ナノプローブ技術を開発した.この技術を単一量子ドットでの核スピン分極の揺らぎ測定に適用し,~40mTの値を得るとともに,電子および正孔スピン緩和への影響を実験と理論の両面から明らかにした.
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