難水溶性生理活性物質を水中に分散させる新しい技術として、水中に懸濁した薬効性化合物粉末への高強度レーザー照射によって有機溶剤等の添加物を含まないナノ粒子コロイドを作製する手法を検討した。フラボノイド類を中心に調べ、天然物由来のイソフラボン類、フラボン類について、サイズ約 60nm の安定なナノ粒子コロイドの作製に成功した。一方で化合物によっては顕著な光分解が起こり、適応可能な化合物には制限があることが分かった。作製したナノ粒子コロイドを使って、ヒトがん由来細胞に対する生理活性を評価できることを示した。
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