データ包絡分析法による非効率性の考え方を工学分野へ展開することを目的として、いくつかの手法やモデルの開発を行った。不確実性のもとでの効率性評価のための遺伝的アルゴリズムを用いた確率的評価手法、および複数の評価視点を有する場合におけるゲーム交渉解の概念を用いた統一的で合理的な評価モデル、ネットワーク型DEAモデルにおける部分効率性と全体効率性の評価結果に対する不合理性を改善するモデルを提案した。さらに、実験計画法などの統計手法に非効率性の概念を取り入れ、非効率性を排除した本質的なシステムの能力を評価するモデルや非効率性の概念から工程異常を発見するための統計的手法の提案を行った。
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