研究課題/領域番号 |
22310099
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岡田 憲夫 京都大学, 防災研究所, 教授 (00026296)
|
研究分担者 |
矢守 克也 京都大学, 防災研究所, 教授 (80231679)
畑山 満則 京都大学, 防災研究所, 准教授 (10346059)
横松 宗太 京都大学, 防災研究所, 准教授 (60335502)
竹内 裕希子 京都大学, 地球環境学堂, 講師 (40447941)
渥美 公秀 大阪大学, 人間科学部, 教授 (80260644)
|
キーワード | 住民参加型技法 / コミュニカティブ・サーベイ / 地域防災 / 四面会議システム / 減災 |
研究概要 |
平成22年度(初年度)は、下記のような活動を行った。 a) 岡田が中心となり、企画・運営、総合的な討議・情報交換のための会議を3回京都大学防災研究所で実施し、全体の研究フレームや研究パースペクティブについて、認識の共有を図った。また1回は、ウィーンでの総合防災に関する国際会議の場を活用して、拡大型で研究交流を図った。 b) 京都市中京区朱八地区などにおける自主防災組織やまちづくりに関心のある住民と、定期的に交流する機会と場を設けた。住民と、災害などに対する懸念事項についてコミュニケーションを進め、現状診断や対応策を検討するノウハウとして、四面会議システムやクロスロードゲーム、情報技術の活用、まち歩きによる発見などを活用して、研究支援活動を行った(岡田・竹内・畑山ら)。 c) 鳥取県智頭町のまちづくりに従事する集落コミュニティと共同学習をする機会を常時持ちながら、四面会議システムや三段階会議などのワークショップ手法を、コミュニカティブサーベイの方法として拡張・発展させるために課題抽出を行った(岡田・横松ら)。 d) 新潟県中越地震の被災地における事後復旧・復興実践プロセスに従事する集落コミュニティをフィールドにして、身体的な共在の実現から「concern」の可視化へと至る経緯を徹底した参与観察を通してエスノグラフィーとして集約する予備的研究を行った(矢守・渥美ら)。 e) その他、補完的・参照的な実フィールドとして、名古屋市のNPOの活動との連携の可能性についても検討した。また国際的な比較検証につなげていく一歩として、インドネシア・メラビ火山地域や韓国の地域自律防災団への適用の可能性についても予備的検討を実施した(岡田・横松ら)。
|