研究課題/領域番号 |
22310113
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
陳 光斉 九州大学, 工学研究院, 准教授 (50293882)
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研究分担者 |
善 功企 九州大学, 工学研究院, 教授 (50304754)
周 国雲 西日本工業大学, 工学部, 教授 (50322293)
笠間 清伸 九州大学, 工学研究院, 助教 (10315111)
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キーワード | 巨大地震 / 高速 / 遠距離運動 / トランポリン効果 / 多重加速モデル / 数値シミュレーション / DDA / 土砂災害 |
研究概要 |
本研究は2008年四川大地震の調査データに基づき、巨大地震による崩壊土石の高速・遠距離運動の発生メカニズムを解明し、大地震による崩壊土石の高速・遠距離運動特性や天然ダムの形成などを考慮した新しい土砂災害ハザードマップとリスクマップを作成する手法を開発することを目指す。H22年度では、以下の成果が得られた。 1.高速・遠距離運動のメカニズムに関する理論的根拠を構築した 地震によるトランポリン効果を定量化にした「多重加速モデル」を提案し、巨大地震による崩壊土石の高速・遠距離運動の発生メカニズムに関する理論的根拠を構築した。 2.新しい動的な数値シミュレーション手法を開発した「多重加速モデル」をDDAに取り入れ新しい動的な数値シミュレーション手法として拡張DDAを開発した。また、拡張・改良したDDAプログラムを用いて、四川大地震による東河口大規模な斜面崩壊や映秀巨大岩盤の飛び出し現象をモデルとして再現数値シミュレーションを行い、開発した数値シミュレーションの実用性を確認した。 3.高速・遠距離運動の発生条件を特定するための資料を収集した 地震時及び地震後の地震動記録、衛星写真および航空写真を多数収集した。 4.天然ダムの形成条件の特定のための資料を収集した 北川県地区のGISデータ等を入手し、GISのデータベースを作成した(地形、河川、崩壊位置と範囲、地質等)。また、GISのHydrologic Analysis解析を実施し、Slope Uniteを抽出して、各Slope Unitの傾斜角度、体積、河川への近接性、起伏の分布を得た
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