研究課題
本研究では、分裂期(M期)染色体凝縮因子であるコンデンシン(コンデンシンI、及びコンデンシンII)が、分裂間期(間期)においてクロマチンの構造と遺伝子発現をいかに制御するか解析することを目的とした。M期と比較して、間期におけるコンデぞシンの機能はほとんど知られていない。ヒトHeLa細胞を用いた細胞分画の実験から、コンデンシン(I、II)が核小体に高濃度に存在することから、核小体に焦点を絞り解析を行った。まず、核小体に存在するタンパク質がコンデンシンと協調して、核小体クロマチンを制御する可能性を想定し、核小体に存在する約600種類のタンパク質に対するsiRNAライブラリーを作製した。HeLa細胞にトランスフェクションして解析を行ったところ、約10%の核小体タンパク質がM期の進行に関与することを見出した。また、これらの因子がPP1やAurora Bを制御することにより、M期の染色体の整列や、姉妹染色体分体の接着に関与することを見出した。現在、間期における核小体因子の役割を解析するために、核小体領域のクロマチン構造、rRNAの転写に対するノックダウウンの影響を解析中である。さらに、これらの因子とコンデンシン(I、II)を共にノックダウンする実験により、核小体因子とコンデンシンがいかに協調して間期のクロマチンの構造と遺伝子発現を制御しているかを解析している。候補因子が得られたら、それらの因子とコンデンシンがどのように相互作用してクロマチン構造を制御するかを解析する予定である。
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