研究課題
I.シグナル伝達経路のビオチン化プロテインアレイの作製研究代表者らが既に保有している1万5千種類のヒト完全長cDNAライブラリーおよび3年間費やしてクローニングした200種類のcDNAクローンを用いて、シグナル伝達関連クローンのデータベース(http://www.biochemweb.org/signaling.shtml)から予測される約1,000種類のシグナル伝達経路遺伝子のcDNAクローンを選択し、それらから、N末端にFlagタグ、C末端にビオチン化した組換えプロテインアレイを合成し、超低温フリーザーに保存した(担当:澤崎達也)。II.アポトーシスの3次元細胞膜動態評価法確立これまでの研究から、アポトーシスの際に細胞膜のダイナミックな運動(メンブラン・ブレッビング)が観察されている。この細胞膜動態は、アポトーシスの特徴の1つとされており、この制御には細胞骨格タンパク質のリン酸化を中心としたシグナル伝達経路が関与していることが知られている。研究分担者らのこれまでの研究で、この細胞膜動態を共焦点顕微鏡下で生きたまま画像解析処理することにより、細胞膜動態の定量的な測定が可能となった。そこで、これまでに研究代表者らが同定した31種類のカスパーゼ3で切断される新規プロテインカイネース分子の中には、細胞骨格タンパク質をリン酸化する分子を5つ含まれていることから、既に決定している切断部位情報を基にカスパーゼ3切断型遺伝子を構築後、細胞へ導入し、細胞膜動態の経時的変化の測定を行う。これにより、今まで、困難であったカスパーゼ切断により惹起される細胞膜動態の解明に繋がった(担当:酒巻和弘)。
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http://www.ehime-u.ac.jp/~cellfree/endolab/