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2012 年度 実績報告書

ユーラシア広域分布種のコアコレクションを使った適応遺伝子の解析と保全への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22310144
研究機関京都大学

研究代表者

河原 太八  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20115827)

研究分担者 山根 京子  岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (00405359)
笹沼 恒男  山形大学, 農学部, 准教授 (70347350)
松岡 由浩  福井県立大学, 生物資源学部, 准教授 (80264688)
最相 大輔  岡山大学, その他部局等, 助教 (90325126)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード遺伝的多様性 / タルホコムギ / 野生オオムギ / 集団構造 / 系統進化
研究概要

タルホコムギ: 北コーカサス地方で採集した16系統について,形態調査とジェノタイピングを行った。その結果,全て形態的にはtauschii亜種であることがわかった。葉緑体ハプロタイプは,全てがタルホコムギの種内でもっともメジャーなタイプに分類され,AFLPでは南部のデルベント市近郊で採集された11系統と,北部で採集された5系統の2つのクラスターに分かれた。全体の多様性からみると,北の集団はユーラシア全域のタルホコムギからなるTauL1に属し,南部のものはstrangulata亜種を含むTauL2に属した。またこれとは別に,タルホコムギ187系統のDArTマーカーによるジェノタイピング・データを詳細に解析した。コアレッセント・シュミレーション法を用いたところ,タルホコムギ種内の2つの大きなlineage (TauL1とTauL2) の分岐は,数百万年前と推定された。このことは,これら2つのlineageの起源が,タルホコムギが種として誕生した当初まで遡りうることを示唆する。この種がどのように進化してきたのかについて,これまでに類似の研究は無いので,この結果は新規性が高い。
野生オオムギ: 野生オオムギのコアコレクションを対象に,95 SNP lociのジェノタイピングを実施した。さらに,既に集団全体の構造が明らかになっているタルホコムギで進めている発芽時の耐塩性について,分布域の大部分が重複する2種を比較することを目的に,形質評価に取り組んだ。95SNP lociに基づく解析の結果,これまでに実施した5 STS loci (169 SNPs) に基づく集団構造解析の結果に類似するが,より詳細な種内の分集団構造が明らかになった.今後,詳細な集団構造と発芽時耐塩性の自然変異を統合的に解析することにより,野生オオムギの遺伝的変異の全容が解明されるであろう。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 北コーカサスで採集されたタルホコムギの遺伝的特徴の解明

    • 著者名/発表者名
      柿崎彩佳、阿部利徳、河原太八、Smekalova Tamara N.、佐藤和広、笹沼恒男
    • 学会等名
      第7回東北育種研究集会
    • 発表場所
      秋田県立大学
  • [学会発表] 北コーカサスで採集されたタルホコムギのジェノタイピング

    • 著者名/発表者名
      笹沼恒男、柿崎彩佳、阿部利徳、河原太八、Smekalova Tamara N.、佐藤和広
    • 学会等名
      日本育種学会第123回講演会
    • 発表場所
      東京農業大学

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公開日: 2014-07-24  

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