研究分担者 |
松岡 由浩 福井県立大学, 生物資源学部, 准教授 (80264688)
最相 大輔 岡山大学, 資源植物科学研究所, 助教 (90325126)
笹沼 恒男 山形大学, 農学部, 准教授 (70347350)
宅見 薫雄 神戸大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (50249166)
山根 京子 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (00405359)
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研究概要 |
タルホコムギの分布全域についてその遺伝的変異を研究したところ,葉緑体ゲノムでは1つのクラスターであったが,核ゲノムでは互いに離れた2つのリネージの存在が見いだされ,この2つは数百万年にわたる隔離で成立したと推定された。なお,現在では2つが同所的に生育している場合もあり,それぞれの分集団が成立した後,分布を広げたと考えられる。近縁の野生オオムギでも同様な分集団構造が見られたので,こうした広域分布種では,種の進化過程で生じる分集団構造が重要であることが明らかとなった。
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