研究課題/領域番号 |
22310159
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
飯田 卓 国立民族学博物館, 文化資源研究センター, 准教授 (30332191)
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研究分担者 |
内堀 基光 放送大学, 教養学部, 教授 (30126726)
吉田 彰 (財)進化生物学研究所, 教授 (70090933)
伊達 仁美 京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (00150871)
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キーワード | 文化人類学 / 環境調和型農林水産 / 環境変動 / 人間生活環境 / 森林工学 |
研究概要 |
8月から9月にかけての1ヶ月あまり、飯田、吉田、伊達および研究協力者2名が交替しながら調査地を訪れ、現地調査をおこなった。研究協力者の事情により、森林サイドでの生態学的調査は十全におこなえなかったが、村落サイドでは3世帯において家財の悉皆調査をおこない、とくに木製品に関しては製作者や製作年代などについての聞き込みもおこなった。また、木造家屋の建材として用いられている部材の名称や適した樹種、じっさいに用いられている樹種などについて、すべての家屋で聞き込みをおこなった。また、木造家屋の建築手順についても聞き込みをおこなった。 これらの結果は分析中だが、木製の家具が予想よりも少ないことが明らかになっている。つまり、材積に換算すると、家具材よりもはるかに多くの建材が村内に持ちこまれていることが明らかになった。いっぽうで、木造家屋の新築は近年少なくなっており、全体的に村落空間に蓄積される木材量が減少しているといえる。原因としては、木材価格および大工人件費の高騰と、森林保護政策による伐採のための出稼ぎの減少の両方が考えられる。このことは、森林資源の保護にとってはよいことかもしれないが、森林資源を活用した文化が先細っていると捉えることもできる。 9月には、調査国首都のアンタナナリヴ氏において、日本側研究者5名とマダガスカル側研究者2名で集まり、研究の進捗状況について報告会をおこなった。 なお、平成23年度の森林調査が予定どおりおこなえなかったため、平成24年度に入ってから研究協力者1名を派遣して森林調査をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力者の事情により平成23年度におこなうはずだった調査の一部が平成24年度に繰り越された。この調査は、繰り越し決定時に予定したとおり平成24年度に完了したものの、蓄積した資料を整理して総合する作業が遅れている。研究全体の完了にむけて、作業を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
資料の整理が終わって出そろった時点で、メンバー間の連携をはかりつつ情報共有をおこなって、成果をまとめていく予定である。
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