研究課題/領域番号 |
22310160
|
研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
猪崎 弥生 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (00176124)
|
研究分担者 |
水村 真由美(久埜真由美) お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 准教授 (60292801)
米谷 淳 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (70157121)
三戸 治子(酒向治子) 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 講師 (70361821)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | ジェンダー / ダンス / ジェンダー・フリー / ダンス教育法 / 多様的身体 |
研究概要 |
授業モデルに関する理論化と精緻化の作業では、中学生の意識(ダンス・イメージ)・態度・授業評価についての調査を通して、紀要論文に投稿した。また、2つの中学校におけるダンス授業に対する意識の男女差を検討した論文を執筆中である。教育効果の検証方法の検討に関しては、評価指標と評価基準の検討したことによって、中学校教員と中学生のジェンダー・バイアスについて紀要論文にまとめることができた。さらに、授業実践者へのインタビュー(男性教員4名、教員養成課程学生6名、女性教員2名)と中学校生徒へのインタビュー(14名)を行い、教員と中学校の生徒が感じているダンスに関する意識やイメージを質的に考察している。 授業モデルの試案(たたき台)づくりにおいては、国立大学附属中学校公開授業、岡山市立中学校公開授業、岡山市立中学校(男子中学生のみ)授業実践を通して、授業研究を重ねた。 ジェンダーに関する理論的・実践的研究においては、大学生の男女共修ダンス授業の効果について学会発表を行った。ダンス授業における活動量の調査は、沖縄県南條市立中学校、岡山市立中学校において実施し、第64回体育学会にて発表予定である。 ワークショップとシンポジウムでは、8月に岡山市において中学校体育教員を対象とした講習会、9月に科研メンバーでのワークショップを実施した。 広報普及活動では、ホームページhttp://www.li.ocha.ac.jp/geijutsu/buyou/izaki/を運用している。また、舞踊指導専門書『乳幼児のダンスABC』を出版した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画が概ね実施できた。一部は計画が予定以上に進展したものもある。例えば、今年度で男性体育教員、教員養成課程男子学生、女性教員のインタビュー調査に着手できた。このインタビュー調査の結果は、次年度で論文にまとめる予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
年度当初に、年度計画を研究代表者と分担者が集まって綿密に検討したことによって、さまざまな視点で進行する研究内容を把握することができた。さらに、ジェンダー研究の分担者を新たに加えたことによって、中学校男性体育教員のダンスに対する意識とイメージの質的研究は進展すると考えている。
|