研究課題
平成22年度の目標は、第一巻を完訳することと、他の巻の3分の1を仕上げることであったが、それはほぼ達成された。すなわち、第一巻の草稿はすでに完成し、目下校正中である。これについては幸いにも研究成果公開促進費が認められ、大きな力となっている。他の巻については、各パートで会議を開いたり、メールで連絡をとりながら翻訳を進めてきた。また、翻訳の方針決定や中間報告のために、2回の全体会議(東京・9月、京都・1月)を開いた。とりわけ第二巻、第五巻、および自然学・数学グループの進捗ぶりが著しい。研究代表者はフランスの国際セミナー(5月・リヨン)で研究発表し、イタリアの国際学会(8月・ヴェネチア)でも外国人研究者と交流を深めた。国内では、中部哲学会(10月・稲沢市)で発表し、大学の『紀要』にも寄稿した。このように本プロジェクトを内外に向けて発信し続けていることで、斯界から注目されていることが強く感じられた。それは、この本邦初のプロジェクトの意義と重要性とが理解されていることを示すものと思われる。これとは別に、平成23年度のイタリア人学者の招聘に向けて準備をした。質問事項のやり取り、ゼミの内容などを細かく設定し、あとは来日を待つばかりとなっている。
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名古屋文理大学紀要
巻: 11 ページ: 35-46
中部哲学会年報
巻: 13(印刷中)