研究課題/領域番号 |
22320011
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三浦 秀一 東北大学, 文学研究科, 教授 (80190586)
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研究分担者 |
熊本 崇 東北大学, 文学研究科, 教授 (00153354)
鶴成 久章 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20294845)
大野 晃嗣 東北大学, 文学研究科, 准教授 (50396412)
渡辺 健哉 東北大学, 文学研究科, 専門研究員 (60419984)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 科挙 / 明代思想史 / 明代社会史 |
研究概要 |
本科研24年度の活動は、研究集会の開催および各学会での研究発表と論文の刊行とに分けられる。科研のメンバーを中心に活動している応用科挙史学研究会主催の研究集会では、第11回「明代科挙史研究の応用局面-書院と大全」において鶴成久章が「天真書院と陽明門下」、三浦秀一が「性理大全書受容史研究-序説と三つの断章-」と題する報告を、第13回「明代の政治経済と科挙」において渡辺健哉が「元末明初の北京地区における交通路の整備」、大野晃嗣が「明代会試試験官に関する一考察-執事官を中心に-」、三浦秀一が「人法兼任の微意-明朝正徳嘉靖期における科挙実施体制の展開とその理念-」と題する報告をおこなった。そのほか三浦は、東方学会主催第57回国際東方学者会議東京会議において「模倣と自得-万暦三十八年実施の科挙から見た明代思想史の基層-」を、鶴成は九州中国学会主催第60回大会において「科挙競争力からみた「明儒」の出身地域-地域の学力格差と思想文化-」を発表してもいる。三浦による三件の報告は、本科研の成果を前提とした新たな研究の進展を意図したものであり、明朝認定の科挙テキストのひとつである性理大全書の異なる版本の存在を披露したほか、明代中期後半において、いわゆる外簾官と提学官とが各省郷試の実施体制において合否判定にも関わるという積極的な役割を果たしていた史実とその思想史的意味を解明した。 公刊された論文のなかでは、中国語に翻訳した幾つかの研究論文として、三浦の「王門欧陽徳及其会試程文」や鶴成の「明代科挙制度与朱子学-論体制化教学所帯来的学習模式的変化-」(哲学与時代-朱子学国際学術研討会論文集、華東師範大学出版社、所収)がある。さらに、三浦や鶴成も編者のひとりである『哲学資源としての中国思想』には、三浦「王門欧陽徳の学問とその会試程文」と鶴成「天真精舎と陽明門下」が載る。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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