研究課題/領域番号 |
22320013
|
研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
渡辺 義浩 大東文化大学, 文学部, 教授 (40241400)
|
研究分担者 |
大上 正美 青山学院大学, 文学部, 教授 (00042705)
堀池 信夫 筑波大学, 人文社会科学研究科, 教授 (10091927)
池田 知久 大東文化大学, 文学部, 教授 (50036555)
三浦 國雄 大東文化大学, 文学部, 教授 (60027555)
池澤 優 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (90250993)
|
キーワード | 国際研究者交流 / 中国哲学 / 東洋史 / 中国文学 / 漢 / 魏晉南北朝 |
研究概要 |
「漢魏文化の国際的研究」は、近年、進展著しい中国の研究、なかでもその中心である中国社会科学院歴史研究所との共同研究により、国際的な視角から新たなる漢魏文化の研究を構築するものである。 平成22年度は、東方学会と協力して、中国社会科学院歴史研究所が選抜した12名の中国人研究者を招聘して、第二回日中学者中国古代史論壇を開催した。論壇では、「魏晉期における三教・文学と貴族制の形成-思想史・文学・歴史学の連携による」というテーマのもと、以下の報告が行われた(()内が報告題目)。 中村圭爾(魏晋南北朝の貴族制と地域社会)、李憑(北魏における儒学の伝播)、陳長埼(六朝貴族と九品官人法)、小林正美(東晋・南朝における「佛教」・「道教」の称呼の成立と貴族社会)、楼勁(魏晋の子学の流伝に関する二、三の問題)、厳耀中(北魏の堯帝崇拜について)、王啓発(葛洪の道論と魏晋士人の精神生活)、劉安志(六朝買地券研究二題)、魏斌(六朝名山の生活世界-『東陽金華山栖志』を手掛かりとして)、川本芳昭(北朝の国家支配と華夷思想)、卜憲群(三十年来の中国古代史研究の新傾向)、梁満倉(曹操墓より出土した文物と歴史文献との関係)、胡阿祥(東晋・十六国・南北朝の人口移動とその影響)、羅新(北魏皇室制名漢化考)、張軍(華夷の間:十六国・北朝時期の北方少数民族-家、族譜の変更現象から考える)。以上である。 これらの報告のうち、中国語のものを日本語に翻訳し、また総括討論で、興膳宏東方学会理事長より、不足が指摘された文学に関する論文を追加して、このシンポジウムの成果を23年度中に一冊の報告書として刊行する予定である。 このほか、研究代表者および研究分担者は、中国・韓国・カナダの国際学会で報告を行い、漢魏の文化に関する論文を執筆した。それらの成果は、11研究発表に示した通りである。
|