研究課題
本研究は、欧米において成立した近代的宗教概念とそれに基づく宗教研究が、世界各地、特に非欧米社会においても引き続き維持されているのか、それとも各地域独自の宗教伝統に基づく宗教研究が現れてきているのかをサーヴェィし、宗教研究における普遍性と地域性の位相と可能性を明らかにすることを試みる。平成22年度は、各地域における宗教研究の歴史と現状を把握することと、その情報を分析し、各地域の宗教研究の特徴・独自性を抽出する作業を開始した。具体的には、2010年8月にカナダのトロント大学で開催された国際宗教学宗教史会議第20回世界大会(IAHR2010)に研究代表者・分担者・協力者から相当数の者が参加し、本研究計画に関するパネル発表を行って意見を求め、かつ同会議における研究発表から、世界各地域における宗教研究の現状に関する理解を深めた。本研究が行ったパネルは、Appropriarion of the Western Concept of "Religion" in Asian Cultulal Traditionsと題され、鶴岡賀雄、池澤優、矢野秀武、伊達聖伸(以上、研究分担者)、住家正芳、冨澤かな、井上まどか、星野靖二(以上、研究協力者)が企画、発表を行い、Michael Pye(研究協力者)がコメントをし、それ以外に鈴木健郎(研究分担者)が討議に参加した。その他、本研究からは島薗進、高橋原、林淳、藤原聖子、久保田浩(研究協力者)、大澤千恵子(研究協力者)が同会議に参加し、世界各地域における最近の宗教研究の現状について、情報収集を行った。
すべて 2011 2010
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