• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

大陸自由主義の存在と諸形態-「公共圏」による新しい思想地図とコンテクストの模索

研究課題

研究課題/領域番号 22320023
研究機関名古屋大学

研究代表者

安藤 隆穂  名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (00126830)

研究分担者 大田 一廣  阪南大学, 経済学部, 教授 (70185263)
高木 勇夫  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (20179419)
原田 哲史  関西学院大学, 経済学部, 教授 (70208677)
前田 更子  明治大学, 政治経済学部, 講師 (30453963)
大塚 雄太  名古屋大学, 高等研究院, 特任助教 (70547439)
キーワード社会思想史 / 自由主義 / 公共圏 / 市民革命 / 教育史 / 古典経済学 / 実証主義 / ロマン主義
研究概要

本年度の研究実績について、全体としては、各研究者の個別研究の進展について順調に推移したこと、しかし、研究成果のグループとしての発信について、また外部研究者との連携についてやや遅れをきたした。各研究者とも、海外調査を始め個別研究を本研究課題を軸に進展させ研究発表(平成23年度の研究成果)欄に記載の通り、論文として成果報告をした。学会発表の機会を通じて、本研究課題に最も関係の深い社会思想史学会はもちろん、日仏教育学会など多分野に向けて発信を行った。
グループとしての活動については、研究代表者の体調不良があり、ヨーロッパへの海外渡航を自粛したので、当地の研究者との連携の進展にやや支障をきたした。ただし、代表者に代わり、大塚雄太がパリにおいて、パリ第8大学のヴァセック教授と研究打ち合わせを行い今後の研究協力の基礎を構築した。また、代表者は、ヨーロッパでの発信にかえて、本年度6月に中国で行われた高等研究院国際会議で、自由主義研究について報告を行った。これが評価され、中国の南京大学高等研究院と自由主義研究の共同プロジェクトを立ち上げることが決定された。このプロジェクトは、高等研究院のネット・ワークを通して、欧米の研究者の注目を集めており、国際的インパクトの大きいものにできると考える。国内での調査活動を地道に行い、ビブリオ作成の準備も進んでいる。ただし、編集については、より充実したものとするため、最終年度に持ち越すこととしたい。国内での研究成果の発信については、海外からの研究者招聘を行わず、グループ活動としては不十分となったが、各研究者の学会での発表活動に加えて、高木勇夫が代表者の所属機関である名古屋大学大学院経済学研究科でのワーク・ショップで報告するなど、教育の面でも貢献できたと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究代表者の体調不良により海外渡航に支障をきたしたので、外部研究者特にヨーロッパの海外研究者とのネット・ワークづくりの面で後れを生じたが、その他の点では、おおむね順調に進展しており、中国の研究者との連携について当初の計画以上に進展している。

今後の研究の推進方策

研究総括とその発信に向けて、次の点に注意したい。研究の総括を発信するために、外部研究者を招き、自由主義についてシンポジウムを行う。海外の研究との連携を図る上で、南京大学高等研究院との共同プロジェクト及びこれに繋がる高等研究院の世界との研究連携を積極的に利用する。予算の効率的運用のために、ビブリオ作成を成果論文集と一体化する方向を考える。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 『百科全書』におけるエコノミーの概念2012

    • 著者名/発表者名
      大田一廣
    • 雑誌名

      『龍谷大学経済学論集』龍谷大学経済学会

      巻: 51 ページ: 15-26

  • [雑誌論文] 19世紀前半フランスにおける初等学校と博愛主義者たち-パリ、リヨンの基礎教育協会をめぐって-2012

    • 著者名/発表者名
      前田更子
    • 雑誌名

      明治大学人文科学研究所紀要

      巻: 70 ページ: 126-150

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 戦後日本のマクロ経済的特質2011

    • 著者名/発表者名
      大田一廣
    • 雑誌名

      『國際経貿探索』広東外語外貿大学

      巻: 27 ページ: 4-10

  • [雑誌論文] Die Verortung der offentlichen "Meinung" in der Wertbestimmung in der alteren deutschen Gebrauchsweertschule : J.F.E. Lotz und sein Begriff "gemeine Meinung"2011

    • 著者名/発表者名
      原田哲史
    • 雑誌名

      H.Hagemann (Hrsg.) : Studien zur Entwicklung der okonomischen Theorie XXVI (=Schriften des Vereins fur Socialpolitik, Bd.115/XXVI)

      巻: 115 ページ: 61-82

  • [雑誌論文] (書評)井川義次『宋学の西遷-近代啓蒙への道』2011

    • 著者名/発表者名
      大塚雄太
    • 雑誌名

      社会思想史研究

      巻: 35 ページ: 164-168

  • [学会発表] 19世紀前半フランスにおける初等学校と地域社会2011

    • 著者名/発表者名
      前田更子
    • 学会等名
      日仏教育学会研究大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2011-11-13
  • [学会発表] ガルヴェとファーガスン-18世紀ドイツにおける道徳哲学の解釈と深化の一形態2011

    • 著者名/発表者名
      大塚雄太
    • 学会等名
      社会思想史学会全国大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2011-10-29
  • [学会発表] The Rise of French Liberalism2011

    • 著者名/発表者名
      安藤隆穂
    • 学会等名
      大学高等研究院国際会議
    • 発表場所
      中国復旦大学(招待講演)
    • 年月日
      2011-06-25
  • [学会発表] 戦後日本のマクロ経済的特質2011

    • 著者名/発表者名
      大田一廣
    • 学会等名
      中日経済シンポジウム
    • 発表場所
      中国広東外語外貿大学
    • 年月日
      2011-04-26

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi