研究課題
変貌する「アート」「藝術」の現状を、コンテンポラリーダンスについて探り、あらたな芸術論構築を図るのが本研究の目的であった。そのために、平成24年度は、1、国内外コンテンポラリーダンス上演実態データ入力と分析、2、英独仏カナダなど各地で、関係者ヒアリングなど上演実態調査にもとづいて、各国の助成体制を明らかにし、また、グローバルシステムとの関連で、コンテンポラリーダンスの作品や作家の特性がどのように変化しているかを分析、3、コンテンポラリーダンスと制度、世界システム、歴史システムとの関連に関する理論的考察と、研究集会(2012年12月15日、13年3月20日)における発表と専門家による討論、4、コンテンポラリーダンスの美学的特性を、今回はとりわけ照明との関係で探るための、ダンス実演をともなう実験的研究集会(13年2月24日)をおこなった。こうした調査や実験、分析の結果、わが国のコンテンポラリーダンス上演数が、見かけと異なり近年さらに増加していること、欧州における上演数が、首都圏におけるそれと著しく似ていること、また、ダンスと照明、音楽とのあいだに、従来、言われている以上の繊細な関係があることなどが明らかとなった。こうした成果によって、「アート」「藝術」の現状やその概念がどのように変貌し、その結果、どのような状況が出現しつつあるか、コンテンポラリーダンスという具体的実践の場面で、そのグローバルシステムを総括的に見通す理論構築の礎を獲得した。調査結果の一部はすでに、1、貫や尼ヶ崎、荒谷などによる研究論文や講演、英訳を含む本研究ホームページにおいて講評されているほか、2、研究集会実演映像を含むDVDを作成した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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文学
巻: 13 ページ: 17-30
科研費基盤研究(B)「コンテンポラリーダンスの美学と制度分析」成果報告書
巻: 1 ページ: 14-23
巻: 1 ページ: 4-13
巻: 1 ページ: 39-41
巻: 1 ページ: 24-30
巻: 1 ページ: 42-43
巻: 1 ページ: 44-52
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