研究課題/領域番号 |
22320035
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永田 靖 大阪大学, 文学研究科, 教授 (80269969)
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研究分担者 |
市川 明 大阪大学, 文学研究科, 教授 (00151465)
毛利 三彌 成城大学, その他部局等, 名誉教授 (10054503)
鈴木 雅恵 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (70268291)
瀬戸 宏 摂南大学, 外国語学部, 教授 (80187864)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | アジア演劇 / ポストコロニアル / 演劇の近代化 |
研究概要 |
今年度も活発に共同研究を展開した。まず2013年7月22日~26日の期間で開催された国際演劇学会バルセロナ大会において、アジア演劇WGの研究会を開催した。テーマはこの数年取りかかっているアジア演劇の近代化についてである。全体で10名の発表者があり、活発な議論を展開した。また2014年度3月15日~16日には大阪大学において4年間の研究を締めくくる意味で全体的なコロキウムを開催した。同じくアジア演劇の近代化をテーマに、19名のアジアとヨーロッパの研究者を招聘し、2日間にわたって充実した議論が展開された。また11月には韓国国立芸術総合学校演劇院から教授2名、大学院生4名が来校し、日本側も同数の教授及び院生とでアジア演劇についてのシンポジウムを開催した。これら一連の国際的な研究会活動において、アジア各国の演劇伝統の個別性と同時に近代化の課程の共通性が明らかになった。演劇伝統の個別性は、俳優の演技術、劇団組織、上演形態に及ぶことが明らかになった。他方、西洋化を受け入れた結果、ほぼ同質のものを受け入れているが、その課程はアジア諸国で時期的に異なっているため、同じ結果を生んでいるとは限らないことが明らかになっている。演劇の近代化の功罪については今後の議論を必要とし、次年度から戦後アジアを中心とした共同研究の準備を開始している。戦後のアジア諸国の演劇の多様性はポストコロニアル的な状況と、米ソ冷戦構造、平行して展開されるアジア諸国の経済的発展と無縁ではなく、より総合的な研究が求められる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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