研究課題/領域番号 |
22320039
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研究機関 | 金沢美術工芸大学 |
研究代表者 |
森 仁史 金沢美術工芸大学, 大学院, 教授 (80552992)
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研究分担者 |
浅野 隆 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (00275083)
山崎 剛 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (70210391)
伊藤 英高 東京工科大学, デザイン学部, 准教授 (20381692)
並木 誠士 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (50211446)
水谷 長志 東京国立近代美術館, 企画情報資料室, 主任研究員 (50181889)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 美術館・博物館学 / データ・ベース / 工芸史 / デザイン史 |
研究概要 |
今年度新たに集めることのできたデータは東京芸大大学美術館所蔵の工芸、図案作品データ2726件であった。この結果、最終的に本データベースが検索対象とすることのできたデータは約23,000点+1,895件となり、ほぼ3万件のレコード総数(1作品が複数レコードにまたがる場合もある)となった。予想以上に多くの実験データを得られたことは検証の質を保証することになり、大きな成果と言えよう。と同時に、諸種のまたそれぞれの資料整理の来歴に適合するような検索を可能とするためには、データ形態の整理や検索用の標準テーブルの作成など時間をかけて解決しなければならない課題が多く大きいことも明らかにした。ここで検討し、ひとまず問題解決のためにとった様々な措置と方法はいずれこの分野、とくに伝統的技法を対象とする分野の作品整理やディスクリプションにとって大きな成果となることと思われる。これは工芸ジャンルが収蔵、研究の長い歴史を持っているからであるが、反対にデザイン領域では、毎年のように活動領域の定義が拡張され、変化していくので別種の困難を伴った。技術的進歩が進行している領域ならではの課題である。これらについては、別に作成した『ハンドブック』に詳述した。 平行して作家を特定するための典拠禄(とくに襲名する作家名が問題となった)とすべく、『日本美術年鑑』物故者データについて東京文化財研究所からその利用について協力を得た。戦前期の数種類の美術人名録(『審査官列伝』1903、『美術辞典』1914、『文学美術人名辞典』ndほか)から工芸、デザイン関係者を抜書する作業は本助成補助金により実施した。また、明治期の作家については、『明治デザインの誕生-調査研究報告「温知図録」』の人名注解を利用し、金工作家については藤井素彦、本橋浩介(研究協力者)のグラフィックデザイナーの人名解説については寺本美奈子、川合昌太郎(印刷博物館)の協力を得た。
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