研究課題/領域番号 |
22320041
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
木戸 雅子 共立女子大学, 国際学部, 教授 (10204934)
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研究分担者 |
馬渕 明子 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (30114656)
鈴木 杜幾子 明治学院大学, 文学部, 教授 (70162972)
大原 まゆみ 明治学院大学, 文学部, 教授 (70185362)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ギリシャ近代絵画史 / ギリシャ近代史 / 両大戦間期文化 / 19世紀ドイツ絵画 / 近現代フランス絵画 / 近現代ギリシャ精神史 / 国際研究者交流 / ヨーロッパ文化史 |
研究概要 |
独立後のギリシャは、近代国家の仲間入りを果たすために西欧的基準にかない、また国民的・民族的特質にもかけていない美術の創出の必要に迫られていた。ヨーロッパの新古典主義、ドイツ・ロマン派の影響から始まったギリシャ近代絵画の歩みの中で、ギリシャ人にとっての近代とは何だったのか、ヨーロッパの影響と彼らの伝統的なビザンティン的表象を核に近代絵画史研究を目的とした。特に両大戦期のギリシャ現代絵画の基礎が築かれた時代を多角的に検証し、従来はヨーロッパ側の視点からのみ語られてきたものを、ギリシャ人側から見て、ギリシャが経験した近代化の過程と結果を読みとき、そこに見られる表象のポリティクスを明らかにしようとした。 平成24年度には、ギリシャの近現代の画家100人展を開催したイスタンブールの総主教座を訪問し、総主教と面会し、本研究の意図などを説明しギリシャの近代史研究が日本で日本の近代化との比較も含めて進行中であることの意義を理解し激励を受けることができた。 平成25年春に予定していた国際シンポジウムがギリシャ人研究者の予定により平成25年6月に延期されたことに伴い、本研究課題を一年繰り越した。当国際学会を国立西洋美術館で「ヨーロッパ絵画との出会いーギリシャと日本の場合」というタイトルで開催し、ギリシャからベナキ美術館の主任研究員のファニ・チガク氏とテサロニキ大学教授のアンドニス・コティディス氏、研究課題メンバーに加えて、日本近代の問題をギリシャと比較する点から児島薫氏、佐藤道信氏とともに両国の近代絵画が抱えている明確な伝統的絵画のビジョンを持っている文化が近代化をはかるときにいかにヨーロッパ絵画と向き合ったかについてそれぞれの研究成果を発表し精度の高い議論を展開した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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