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2010 年度 実績報告書

戦前期日本ペン倶楽部の研究-日印文化交流と国際文化政策

研究課題

研究課題/領域番号 22320043
研究機関国士舘大学

研究代表者

目野 由希  国士舘大学, 体育学部, 講師 (20338289)

キーワード戦前期日本ペン倶楽部 / インドペンクラブ / 島崎藤村 / 文化政策 / 国際連盟 / コモンウェルス / 有島生馬 / 言語政策
研究概要

1. 日本における新資料発見。加藤哲郎が、戦前期日本ペン倶楽部の公式刊行物『会報』を、第1号から第5号まで発見、完備に成功。同資料は、これまで現在の日本ペンクラブおよび日本近代文学研究者が、何年も探索を続け、発見できずにいた重要文献。
2. 欧州における新資料発見。加藤哲郎・藤井毅の欧州出張により、日印独の戦前期ペン資料発見される。国内未発見の日本ペン資料を多数含む。各国ペンの国際比較研究は、本共同研究が初。加藤は欧州出張時、英独ペン本部及びドイツ文化アカデミー研究員から、本共同研究を評価された。ペン国際比較構想は本邦が初となる。インドペンについては、インドでも研究が行われていないため、本邦が本格的な調査に初めて着手したこととなる。インドペン設立に関しては、文化政策以上に、言語政策との相関が重要とわかってくる。
3. 北米における新資料発見。目野由希の3回のテキサス大学ハリー・ランソンセンター出張により、戦前期ペンロンドン本部資料および日本ペン関係資料発見。これまでの文学史の定説だけでなく、広範囲の文化史に再考を促す貴重な史料。
上記新資料三種類については、論文化は2011年以降となる。
4. 日印文化交流の実践。梶原景昭は2011年1月のインド出張時、インド・デリー大学大学院で現代日本について講義を行った。2011年、同大学では、昨今の国際的な日本研究の退潮を受け、ネルー大学ともども、まさに日本研究の講座がなくなる状況であった。同大学院での東アジア研究も韓国と中国に重点が移り、日本研究志望の院生も一名のみであった。ところが、梶原による現代日本の講義は、大学院生に強い好印象を与えた。その結果、中国研究志望であった院生が、新たに日本に興味を持ち始め、本共同研究が同大学東アジア研究と連携できる可能性が生じる等、多くの成果をもたらした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] [研究ノート]戦前期日本ペン倶楽部設立をめぐる国際情勢2011

    • 著者名/発表者名
      目野由希
    • 雑誌名

      文化政策研究

      巻: 第4号 ページ: 105-116

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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