研究課題/領域番号 |
22320046
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
大森 康宏 立命館大学, 映像学部, 教授 (00111089)
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研究分担者 |
北野 圭介 立命館大学, 映像学部, 教授 (60303096)
望月 茂徳 立命館大学, 映像学部, 准教授 (00454504)
古川 耕平 立命館大学, 映像学部, 准教授 (90425025)
鈴木 岳海 立命館大学, 映像学部, 准教授 (20454506)
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キーワード | 科学映像 / 科学教育 |
研究概要 |
科学者共同体の枠内を超えたより広い層へ向けた科学映像の受容モデルの構築を目的として、研究実施計画に従い、以下の内容を実施した。 研究グループ(1)(北野.望月)は、主として哲学、比較文化論、情報理工学を交差させる観点から、ロサンジェルス現代美術館、アルス・エレクロニカ・センター等における教育・展示を対象として、調査研究を実施した。以上を踏まえ、北野は、文献調査のなかで映像に関わる現代芸術作品における「可視性」と「展示」の関係に考察した。望月は、デジタル映像表現に関する技術と技法の調査とともに、教育用デジタル映像システムの開発を行った。 研究グループ(2)(大森・鈴木・古川)は、主として映像人類学、情報理工学を交差させる観点から、フランス・リュミエール研究所等における教育・展示を対象として調査研究を行い、さらに「科学映像にかかわる制作と実践」研究会を実施した。これを踏まえ、大森は、科学映像と芸術映像の制作について、アート、ドキュメント、フィクションの関係性について考察を行った。鈴木は、科学映像制作への劇映画制作の視点の導入に関して考察した。研究テーマの記録と視聴覚的な強調の重要性、さらには調査者としての倫理と作品化に関わる調整の問題が明らかにした。古川は、主に映像を利用した教育コンテンツに関する現状調査をおこない、これを踏まえ3DCGモデルと動画コンテンツを試作した。 また、研究グループ(1)、(2)合同研究会として7月に中間報告と討議を行った上で、3月には外部の科学技術社会論研究者、平田光司教授(総合研究大学院大学)、倉田智子特任助教(基礎生物学研究所)を招聘し合同研究会を実施した。 以上、科学映像展示の具体的な実地の調査と実践によって、考察の論文化、システム構築、モデル・コンテンツ制作といった多様な形式において成果公表を行いえたことは、本研究の目的に照らし重要な意義があると考えられる。
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