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2010 年度 実績報告書

随流寺院間に於ける経蔵形成とその位相に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22320049
研究機関大阪大学

研究代表者

中山 一麿  大阪大学, 文学研究科, 招聘研究員 (10420415)

研究分担者 落合 博志  国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (50224259)
伊藤 聡  茨城大学, 人文学部, 教授 (90344829)
キーワード善通寺 / 随心院 / 安住院 / 聖教調査 / 地方文化 / 密教 / 神道 / 文献学
研究概要

本研究は3寺院(善通寺・随心院・安住院)の聖教調査に基づき、目録の整備・重要典籍の紹介・複製保存等を行うと共に、3寺院の経蔵の成り立ちや位相を考究する事を目的としている。その初年度として、これまで行ってきた3寺院各々における調査の継続と、今後の体制作り・方針決定等を行った。個々の寺院での主な活動は以下に示す。
善通寺では、『総本山善通等聖教・典籍目録稿』の補訂を兼ねて、主要典籍の見直しとデジタル撮影を行いつつ、翻刻紹介典籍のリスト作りを行っている。また、人・法流・旧蔵寺院等でグループ分けした典籍群の研究を行っていく方針を立て、各人テーマに添った調査を行っている。
随心院では、貴重典籍のデジタル保存を先行させ、撮影書目の選定と撮影を行っている。尚、『識語集成稿』は次年度より本格的に取り組むが、現在より効率的調査と成果公表を目指した、調書入力フォームやデータベースソフトの開発を進めている。
安住院では、これまで行ってきた仮目録作成作業及び全冊撮影作業を継続して遂行した。また、貴重な古筆切れ資料については、海野圭介氏の現物調査により、約半数ほどの細目調書を作成している。
如上、3寺院での活動は、これまでの調査を維持しつつ、次年度以降の調査・研究の基礎となるものである。
また、本課題では文化財の保護及び調査結果の有機的統合と二次的活用の利便性向上を目指している。その為にデジタル撮影やデータベース作成技術の専門家との打ち合わせを重ねており、保存に適した画質での撮影や多種多様な典籍に対応できる入力フォーム作成、及び様々な形式のデータを統合したデータベース作成を進めている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 善通寺蔵『真友抄』の翻刻(後編)2011

    • 著者名/発表者名
      中山一麿
    • 雑誌名

      善通寺教学振興会 紀要

      巻: 16 ページ: 29-94

  • [雑誌論文] 蓮体経典講義断章-そこで何が語られたのか-2011

    • 著者名/発表者名
      山崎淳
    • 雑誌名

      語文(日本大学国文学会)

      巻: 139 ページ: 1-12

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 金剛寺本『集書』所収の赤穂事件関係資料「赤穂記飛書集」について-付翻刻2011

    • 著者名/発表者名
      山崎淳
    • 雑誌名

      科学研究費基盤研究(B)課題番号19320037研究成果報告書-金剛寺本を中心に-

      ページ: 157-165

  • [雑誌論文] 忠阿上人の生涯2010

    • 著者名/発表者名
      中山一麿
    • 雑誌名

      詞林

      巻: 47 ページ: 37-49

  • [学会発表] 蓮体経典講義断章-そこで何が語られたのか-2010

    • 著者名/発表者名
      山崎淳
    • 学会等名
      日本大学国文学会
    • 発表場所
      日本大学文理学部(東京都)
    • 年月日
      2010-07-03

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公開日: 2012-07-19  

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