研究課題/領域番号 |
22320054
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
神津 武男 早稲田大学, 高等研究所, 研究員 (10424821)
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研究分担者 |
黒石 陽子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40247268)
井上 勝志 園田学園女子大学, 近松研究所, 教授 (90309443)
久堀 裕朗 大阪市立大学, 文学研究科, 准教授 (50335402)
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キーワード | 浄瑠璃本 / 人形浄瑠璃文楽 / 日本古典文学 / 日本近世演劇 / 出版(出板) / 書誌学 / データベース / 上演記録 |
研究概要 |
【研究の目的】 全体構想は、我が国が世界に誇る伝統演劇「人形浄瑠璃文楽(にんぎょうじょうるりぶんらく)」の、伝統の実体を解明し、真に科学的な通史を完成させ、以て当該演劇およびその研究の一層の隆盛を大目標とするものである。 本研究課題はその基礎となるべく、専門家(人形浄瑠璃文楽の演技者や劇場関係者)や日本文学研究者への学術的貢献はもとより、当該演劇に関心をもつ日本国民一般ひいては外国人研究者等へ対しても、正確で信頼のおける上演記録へのアクセスを可能にすることを通じて、大方の関心と叡智とを当該分野へ集めることを所期の目的とするものである。 【2011年度の研究実績概要】 2009年秋の申請予算から四割ほど減額されての採択であったため、申請時に予定した事業内容を縮減して進めなければならなかった。 「I.発表済みの上演記録のデータベース化」は、入力情報を必要最小限に留め、用途を会員内部での年代考証・検索用に限定した非公開DBの作成・完成を目指すこととした。既刊の情報の内、番付に関するデータ入力を終えた。ほかに絵尽に関するデータ入力を終えた。浄瑠璃本(通し本)の配役書入本に関する考証を終え、索引を完成させた。 「II.未発表更新情報の精選(相互検証)」は、分担範囲を確認し、各自に必要項目の整理を進めた。研究代表者の神津は、浄瑠璃本に関わる情報の精度をあげることに努めた。 「III.データベースに掲出すべき典拠資料のデジタル画像の撮影・収集」は、『義太夫年表近世篇』完結後に新出した資料や既存資料のデジタル画像化・整理を進めた(石水博物館・大阪府立中之島図書館)。 「IV.データベースの運用・活用方法についての検討」は、Iの作成と関連して、引き続き検討することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
【1】2009年秋の申請予算から四割ほど減額されての採択であったため、申請時に予定した事業内容を縮減して進めなければならなかった。 【2】平成23年度の固有の事情としては、夏前の3割縮減/執行中断の影響も大きかった。秋の全額交付の通知までは、足踏み状態であった。
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今後の研究の推進方策 |
初年平成22年度・二年平成23年度の事業を通して、今次の事業年限内に達成し得る範囲が具体化している。このため残り二年の間は、従前二年間の延長線上で、着実に事業を進めて参りたい。 具体的には本研究課題では、上演記録データベースの作成が中心となる。「番付 ばんづけ」の現存する興行のデータベース化を終えており、三年平成24年度以降は「番付」の残らない興行/上演記録のデータベース化を進める。
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