研究課題/領域番号 |
22320071
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
田中 優子 法政大学, 社会学部, 教授 (40139390)
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研究分担者 |
小林 ふみ子 法政大学, 文学部, 准教授 (00386335)
小秋元 段 法政大学, 文学部, 教授 (30281554)
横山 泰子 法政大学, 理工学部, 教授 (60318607)
大木 康 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70185213)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 日本意識 / 近世日本 / 庶民文化 / 華夷意識 / 日本と東北 / 日本と琉球 |
研究概要 |
今年度は「日本意識における東北」から始めた。「第1回みちのくワークショップ」を2012年9月21日に開催し、横山泰子「只野真葛と平尾魯仙」田中優子「近世の蝦夷イメージ」小林ふみ子「みちのくからみる狂歌・狂詩文」の問題提起をおこなった。この開催により「空間として日本意識は動き続ける」こと、「都鄙、華夷」という差別をともなった秩序観が近世からあること、江戸の東北への関心の強さを確認した。この研究を10月12日の人見千佐子「イーハトーヴと賢治の日本・国際意識-浮世絵の観点から-」によって近代に拡げ、江戸の浮世絵を通して世界につながる近代の東北を見た。2013年1月18日の「第2回みちのくワークショップ・東北文学と日本意識(古代・中世篇)」では、小秋元段、小口雅史によって古代まで概観し、その空間意識の変動のあとをトレースした。 2013 年 3月 16日、17日にはシンポジウム「江戸人の考えた日本の姿-世界の中の自分たち-」をおこなった。延廣眞治「本居宣長と舌耕文芸」長島弘明「上田秋成の異国」では、国学の背後にあった俗語への関心や国どうしの文化相対主義が論じられ、川添裕「舶来動物からみえる異国・自国」横山泰子「怪物ではない<日本の私>」では、異人、異国の造形を確認し、板坂則子「曲亭馬琴ワールドの異国と異界」小林ふみ子「伝南畝『琉球年代記』刊行事情にみる日本と琉球」では琉球を通して日本の華夷意識を考えた。安村敏信「中国を透かして見る江戸の軽みの正体」では中国絵画を日本化する方法を見た。 同時に法政大学ボアソナードタワー14階「博物館展示室」において3月13日~4月19日の期間、同題の展覧会を開催し、今まで購入した江戸時代の地図類や、法政大学図書館所蔵の刊本、川添コレクションの異人、異国を造形した見世物浮世絵を展示し、江戸時代大衆文化における異国意識と日本意識の造形を広く公開した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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