研究課題/領域番号 |
22320079
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研究機関 | 神戸市外国語大学 |
研究代表者 |
太田 斎 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (40160494)
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研究分担者 |
武内 紹人 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (10171612)
林 範彦 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (40453146)
村上 雄太郎 茨城大学, 工学部, 教授 (50239505)
岩尾 一史 神戸市外国語大学, 外国語学研究科, 客員研究員 (90566655)
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キーワード | 漢語 / 言語接触 / 歴史言語学 / 言語類型輪 / 東アジア諸語 |
研究概要 |
太田は3回の口頭発表では、山東方言における音節の融合現象について分析。また自身のフィールドワークデータに基づき、河南省方言の名詞の変韻現象について、分析を行った。また「オタマジャクシ」、「ミミズ」、「肩」、「井拔凉水:井戸からくみ上げた冷水」という語彙を対象に、常用語彙に現われる音声変化についての分析を行い、論文を執筆した。 林は国際会議・研究会等で5回の研究発表を行った。特に本課題と関係するチノ語補遠方言についてはその音韻体系の素描と声調の歴史的発展に関する考察を2回の会議で報告した。2011年度以降論文にまとめる予定である。また2010年度は2回の現地調査に赴き、チノ語悠楽方言・補遠方言のほか、ハニ語ゲランホ方言、ラフ語モンハイ方言の語彙調査を実施した。現在その整理・分析を行なっている。 村上は、2010年9月に、ベトナム・フエ外国語大学およびホーチミン国家大学で、ベトナム語における言語変容のデータを収集し、言語接触や言語類型の観点からの分析を行なった。また、日・越両語における複合動詞の相違点について考察し、研究成果としてフエ外国語大学日本語日本文化学科において「日本語の<V+出す>とベトナム語の<V+RA>の文法化」と「ベトナム語との対照から見る日本語の受身文について」と題する講演を行った。 武内と岩尾は、古チベット語文献の解読作業を行い、あわせてデータベース化の作成に寄与した。また、2010年8月に第十二回国際チベット学会において、古チベット研究のパネルを主催し、研究発表を行った。
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