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2010 年度 実績報告書

在日インドネシア人児童生徒の日本語習得と継承言語習得に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22320092
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

助川 泰彦  東北大学, 国際交流センター, 教授 (70241560)

研究分担者 吹原 豊  福岡女子大学, 国際文理学部, 講師 (60434403)
キーワードインドネシア人 / 児童生徒 / 日本語習得 / 継承言語 / 第二言語
研究概要

大洗からインドネシアに帰国したインドネシア人児童生徒を対象にして、FROG STORYによる日本語能力とインドネシア語能力のデータ収集を行った。FROG STORYは絵だけによって少年とペットの犬とカエルの間におきた出来事を表した絵本で、これに対して日本語およびインドネシア語でストーリーを被験者に語ってもらい、録音、文字化をした上で、語彙や文法能力を測定して定量的なデータを得た。その結果、一部の児童生徒はインドネシアに帰国後1年以上経っても日本語能力を維持していることが分った。その要因としては両親が日本語で話しかける時間を多くとっていることが聞取りから明らかになった。一方で、日本語能力を喪失している児童生徒のいることも分った。また、当該のインドネシア人児童のインドネシア語習得について、もフロッグストーリー調査と半構造化インタビューを行い、実態調査を行った。大半の家庭では家庭教師をつけたり、祖父母から個人レッスンを行ったりする等の手当によって児童生徒がインドネシアの教育機関において落ちこぼれないように努力していることが明らかになった。これまでの調査ではインドネシア語の習得には苦労が多いものの、完全にドロップアウトした事例はみつかっていない。これはインドネシア語が発音、文法の面で比較的学習しやすい言語であることに起因しているとも考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 就労外国人随伴子女の言語習得をめぐる諸問題に関する予備的調査2010

    • 著者名/発表者名
      助川泰彦・吹原豊
    • 学会等名
      日本移民学会第20回年次大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2010-06-27

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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