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2012 年度 実績報告書

日本国外の日本語バイリンガル若年層の複数言語能力意識の把握と日本語教育方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22320097
研究機関早稲田大学

研究代表者

川上 郁雄  早稲田大学, 日本語教育研究科, 教授 (30250864)

研究分担者 尾関 史  早稲田大学, 付置研究所, 准教授 (00505399)
太田 裕子  早稲田大学, 付置研究所, 助教 (50434353)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード年少者日本語教育 / 複言語複文化主義 / 移動する子ども / 言語習得 / アイデンティティ / 言語能力意識 / 国際研究者交流 / 国際情報交換
研究概要

本研究は、日本国外で幼少期より複数言語環境で成長した子どものうち、日本語バイリンガルの子どもたちの複数言語能力意識の把握と、それらの背景を持つ子どもたちへの日本語教育を行う方法を開発することを目的としている。そのため、これまでそれらの子どもたちや幼少期に複数言語環境で成長した経験のある若者たちの言語能力意識に関するインタビュー調査を行うために、アメリカ合衆国、スペイン、イギリス、フランス、オランダ、ドイツ、オーストリア、スウェーデン、アイルランド、ハンガリー、オーストラリアを訪問し、各地の日本人学校、日本人補習授業校、日本語教室などを視察し、子どもたちおよび若者たち、さらに、教員、保護者などの話を伺った。その結果、幼少期より複数言語に接触しつつ、成長した経験は若年層の若者たちの言語能力意識に影響を与えるだけではなく、彼らのアイデンティティ形成にも強く影響していることが確認された。
その研究成果は、2012年3月3日、4日に早稲田大学で開催された国際研究集会「移動する子どもたち」のことばとアイデンティティ―時間と空間、そして自己形成―」において発表された。また、その成果の一部は、ジャーナル「移動する子どもたち」3号に研究論文として掲載され、公開された。さらに、3年間の研究成果をまとめ、2013年2月に、川上郁雄編『「移動する子ども」という記憶と力―ことばとアイデンティティ』(くろしお出版)にまとめ、刊行した。
本研究テーマは、国内外で「移動する子ども」が自らの複数言語能力にどのように向き合い、主体的な生き方とアイデンティティをどのように構築していくかということに、ことばの教育が果たす役割とあり方を考えることにある。その意味で、本研究の成果は、「移動する子ども」に関わる親や関係者、そして成長する子どもたち自身にとっても大きな知見を与える貢献ができると期待される。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 「移動する子どもたち」から見た日本語の力とは何か2012

    • 著者名/発表者名
      川上郁雄
    • 雑誌名

      早稲田日本語教育学

      巻: 8 ページ: 129-136

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「移動する子どもたち」は大学で日本語をどのように学んでいるのか――複数言語環境で成長した留学生・大学生の日本語ライフストーリーをもとに2012

    • 著者名/発表者名
      川上郁雄(第一著者)・尾関史・太田裕子
    • 雑誌名

      早稲田教育評論

      巻: 25-1 ページ: 57-69

    • 査読あり
  • [図書] 「移動する子ども」という記憶と力―ことばとアイデンティティ2013

    • 著者名/発表者名
      川上郁雄
    • 総ページ数
      374
    • 出版者
      くろしお出版
  • [図書] 移民の子どもたちへの言語教育―オーストラリアの英語学校で学ぶ子どもたち2012

    • 著者名/発表者名
      川上郁雄
    • 総ページ数
      235
    • 出版者
      オセアニア出版社
  • [図書] 「移動する子どもたち」のことばの教育学2011

    • 著者名/発表者名
      川上郁雄
    • 総ページ数
      241
    • 出版者
      くろしお出版

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公開日: 2014-07-24  

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