研究分担者 |
上村 俊彦 長崎県立大学, 国際情報学部, 教授 (50176640)
相澤 一美 東京電機大学, 工学部, 教授 (00222448)
杉森 直樹 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (40216338)
石川 慎一郎 神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 准教授 (90320994)
小泉 利恵 常磐大学, 国際学部, 講師 (70433571)
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研究概要 |
平成22年度は,語彙サイズ,語知識の深さ,アクセス速度のテストを研究代表者,研究分担者が個別に開発し,その妥当性・信頼性を検証する研究を行った。語彙サイズテストに関して言えば,前科研では5000語までの語彙サイズを測定するテストであったが,平成22年度はJACET8000の6000語,7000語,8000語レベルの語彙を測定するテストJ8VST6K8Kを開発し,Paul Nationが開発したThe Vocabulary Size Testの同じレベルのテストを外部基準とする併存的妥当性検証を行った。その結果,J8VST6K8KとNationの語彙テストとの相関係数は.6で,比較的高い相関があることが判明した。J8VST6K8Kは,6000語,7000語,8000語レベルと使用頻度が低くなるにつれて,平均点も有意に低下することがわかり,使用頻度が高い語彙ほどよく知っているという前提に基づくと,J8VST6K8Kは語彙サイズテストとして妥当なものであるということができる。 語彙構成については,多義性,連想,コロケーションという語知識の深さの観点から測定するテストを開発し,検証を行った。すなわち,1つの語であっても複数の語義がある場合,学習者はどのように習得しているのかについてのテストを開発した。1つの語から日本人の上級学習者が連想する語の基準を作成し,それと合致するかどうかで採点する語連想テストを開発中である。1つの語について複数のコロケーションを選択させる語知識の深さのテストを開発した。 アクセス速度テストについては,語彙性決定課題は英語習熟度を示すものであるという追認研究と,前科研のLEXATTの改訂を行った。
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