研究課題
今年度は本研究の最終年度(4年目)であったため、これまで欧米の知見や実践例を基に構築・検証を重ねてきた「外国語教育、特に英語教育において養成されるべきである異文化対処能力とクリティカル・シンキング能力の指標(Can-doリスト)」及び授業タイプ毎に開発した教材や評価ツール(主に英語)を実際に20数クラスで使用することを通じて、授業タイプ毎の適正化・最適化を行った。授業のタイプ(必修の基礎科目、上級科目、ESP/EAP科目、言語学科目など)に加えて教員や学習者要因を分析し、指標であるCan-doリストの項目とそれに対応する教材や評価ツールを教員が選択して使って行けるような「指導モデル」を構築した。授業でのパイロット実験においては、統計的検証と同時に、ヨーロッパ評議会言語政策部が開発した異文化対処能力の「自己省察ツール」であるAutobiography of Intercultural Encounters (AIE)を使用して、学生の内面的変化を詳細なテキスト分析によって探り、その結果を教材・評価ツール改良に生かした。他言語(外国語としての日本語、フランス語、ドイツ語)については、ヨーロッパ各国のFREPA(複文化・複言語アプローチ)プロジェクトの専門家に助言を頂きながら、上記の指標に合わせていくつかの教材と授業モデルを作成したが、今後は他言語の専門家と更に協力しながら指標の修正・適用を進めて行きたい。4年間の研究成果について国内外の学会で多くの発表を行い、開発した指標と教材・評価ツール、そして授業モデルについてシンポジウム、研究会、教員研修などを開いて様々な立場の方々と議論を深め、かつ有益なフィードバックを頂いた。研究成果については、英語の報告書と代表的な教材と評価ツールを上記FREPAプロジェクトのウェブサイトに掲載するため、現在まとめているところである。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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文明
巻: 18号 ページ: 51-63
Society for Information Technology and Teacher Education (SITE) Conference Proceedings
巻: Vol. 2014, No.1 ページ: 1119-1124
The Proceeding of 18th Pan-Pacific Association of Applied Linguistics Conference
巻: 2013号 ページ: Section D2