研究課題/領域番号 |
22320120
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
東田 雅博 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (50155496)
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研究分担者 |
竹中 亨 大阪大学, 文学研究科, 教授 (90163427)
橋本 順光 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (80334613)
杉本 淑彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (30179163)
武田 雅哉 北海道大学, 文学研究科, 教授 (40216908)
宇沢 美子 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (00164533)
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キーワード | エキゾティシズム / オリエンタリズム / オクシデンタリズム / 異文化理解 |
研究概要 |
今年度は以下のような日程で、二度の研究会を開催した。第一回(2010年7月3日,4日、京都大学文学研究科)では、まず3日に各分担者から次のような報告を行った。東田雅博「万国博覧会とエキゾティシズム」、杉本淑彦「軍事遠征からツーリズムへ」、武田雅哉「清朝末期のSF小説に見える西洋・白種」、竹中亨「明治のワーグナー・ブーム」。報告の後、各研究分担者のエキゾティシズム研究に占める位置付けについて確認した。続いて4日には立命館大学の須藤直人准教授による研究報告「パラオの伝統創造と表象」を基に、とくに南方幻想とエキゾティシズムに関する議論を行った。その後、今後の研究活動についての議論を行った。 第二回(2010年12月11日,12日、慶應義塾大学日吉キャンパス)においては、まず研究分担者である宇沢美子が「ハシムラ東郷-在米疑似日本人コラムニストの20世紀」と題する報告を、さらに国立歴史民俗博物館の日高薫教授が「近世輸出漆器とエキゾティシズム」と題する報告を行った。これらの報告についてエキゾティシズム研究についてのトークセッションを行い、エキゾティックと見なす自己とエキゾティックと見なされる他者との距離という問題が共通のテーマとして浮上した。さらに、その後次年度の研究活動について議論し、国内での研究活動のみならず、海外での博物館、建築物等の調査の必要性も確認された。以上の研究会の他に、各分担者において、研究テーマに沿った個別の研究が進められた。
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