研究課題/領域番号 |
22320122
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
飯島 渉 青山学院大学, 文学部, 教授 (70221744)
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研究分担者 |
原 正一郎 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (50218616)
門司 和彦 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (80166321)
塚原 東吾 神戸大学, 大学院・国際文化学研究科, 教授 (80266353)
五島 敏芳 京都大学, 総合博物館, 講師 (90332139)
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キーワード | グローバル化 / 感染症 / 日本住血吸虫 / 国際保健 / 医療情報学 |
研究概要 |
本年度は、研究計画の共有化をはかるととともに中国における日本住血吸虫病対策に関する資料調査に重点に置いた。6月30日に第一回研究会を京都大学地域研究統合情報センターで開催して、二瓶直子氏(国立感染症研究所)と原正一郎(研究分担者)が報告を行った。二瓶氏からは日本住血吸虫病の発生や対策などについて、さまざまな角度からその研究成果の一端をお話しいただき、GISによる分析の可能性についても論じていただいた。 原氏からは日本住血吸虫病やマラリアなどの感染症にかかわる医療情報をどのように分析するかについて、情報学的な立場から発言していただいた。報告後は研究分担者とともに今後の研究の具体的な計画を検討した。 8月10日には総合地球環境学研究所において関連の研究会を開催し、GISの専門家である顧雅文氏(彰化師範大学)に「中国における日本住血吸虫症に関する歴史資料のDB構築とGIS分析」の報告をお願いし、主要な研究対象である雲南の住血吸虫病に関するデータを用いた研究の発展の可能性を議論した。また、データ・ベースの整備についての方向性の明確化と作業環境の整備の必要性を確認した。この中で、歴史的なデータと現状の疾病対策との有効な連関を示すアプローチを模索する重要性が指摘され、現地調査の際の留意点とした。 以上を受けて、8月20日から28日には飯島および門司和彦(研究分担者)が中国・雲南省で聞き取りを含む現地調査を行った。 また、2011年1月には、協力関係にある上海交通大学の教員らとともに総合地球環境学研究所においてワークショップを開催し、本年度の研究の総括と次年度以降の調査研究計画の検討を行った。
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