研究課題
研究課題に迫るため、「海禁」体制と薩摩藩、「海禁」体制とキリシタン取締、「海禁」体制と大名家の相続、「海禁」体制と対馬藩、国家と儀礼、「海禁」体制と大名の官位・家格、西日本における長崎の文化的地位、長崎聞役と藩世界、「海禁」体制と地域民衆の役負担と意識形成など、いくつかの小課題を設定し、役割分担した.それに基づき、九州・沖縄を中心に西日本諸藩の調査を行った。2010年8月および2011年1月に長崎県対馬の調査を行い、対馬歴史民俗資料館で対馬藩宗家文庫および同藩家老の杉村家文書を調査するとともに、現地フィールドワークを行った。必要に応じてデジタルカメラにより文書の写真撮影をし、史料を収集した。これに先立ち、国士舘大学図書館に架蔵されている杉村家文書の写真について調査を行った。2011年2月には沖縄調査を行い、県立博物館・県立図書館・琉球大学・県立公文書館・那覇市立歴史博物館・浦添市立図書館沖縄学研究室で史料を閲覧し、必要に応じてデジタルカメラにより写真撮影して史料を収集した。あわせて、現地フィールドワークを行った。このほか、鹿児島・熊本・山口・平戸・宇和島の調査を行い、藩庁文書や地方史料について調査し、必要に応じてデジタルカメラにより写真撮影して史料を収集した。これらの調査で収集した史料の講読を行い、外国使節である朝鮮通信使の馳走役のあり方、国家儀礼、西日本における長崎の文化的地位、外国の学問・文化・情報の受容、「海禁」体制と「家役」意識、長崎聞役と藩世界、家の相続と家格、「海禁」体制と地域民衆の役負担と意識形成、「海禁」体制とキリシタン取締などについて考察を進め、その成果の一部を研究成果として発表した。また、九州諸大名を中心に19世紀の参勤交代、官位、さらに長崎聞役の行動のデータベース構築作業を行った。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 図書 (7件)
歴史評論
巻: 729 ページ: 28-42
歴史読本
巻: 2011年3月号 ページ: 114-119
<江戸>の人と身分6身分論をひろげる(大橋幸泰・深谷克己編)(吉川弘文館)
巻: 6 ページ: 41-68
第10回日韓韓日歴史家会議報告書
ページ: 9-15
<江戸>の人と身分3 権威と上昇願望(堀新・深谷克己編)(吉川弘文館)
巻: 3 ページ: 37-63
藩世界と近世社会(岡山藩研究会編)(岩田書院)
ページ: 109-136
講座明治維新1 世界史のなかの明治維新(三谷博・木村直也編)(有志舎)
巻: 1 ページ: 1-25
駒澤大学大学院史学論集
巻: 40 ページ: 1-16
ページ: 19-47
壬辰倭乱と東アジア世界の変動(景仁文化社、韓国)
ページ: 171-196
ページ: 81-108
<江戸>の人と身分6 身分論をひろげる(大橋幸泰・深谷克己編)(吉川弘文館)
巻: 6 ページ: 194-198
新体系日本史4 政治社会思想史(宮地正人他編)(共著、山川出版社)
巻: 4 ページ: 232-271