研究課題/領域番号 |
22320134
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
海老澤 衷 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60194015)
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研究分担者 |
井上 聡 東京大学, 史料編纂所, 助教 (20302656)
清水 克行 明治大学, 商学部, 准教授 (40440135)
高橋 敏子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80151520)
清水 亮 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (90451731)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 備中国新見荘 / 中世荘園 / 東寺百合文書 / 多層荘園記録システム / たたら製鉄 / 漆 / 高梁川 / 里村 |
研究概要 |
2013年度は、本研究の完成年度となるため、5月上旬に昨年度に編成した4班に分かれて、最終現地調査を行った。6月17日、文学部第10会議室において、海老澤が属する早稲田大学総合人文科学研究センターと早稲田大学高等研究所の共催シンポジウムとして「日本中世の荘園空間と水利」を開催した。備中国新見荘の水利状況と地名データを照合することによって水田農耕社会の実態を明らかにし、東寺領荘園の実態を迫るものであった。 7月13日に早稲田大学小野記念講堂において、シンポジウム「中世村落の総合的復原研究―備中国新見荘の歴史と水利―」を開催した。前回と同様、総合人文科学研究センターと高等研究所の共催で、基調報告「多層荘園記録システムの構築に向けて」(海老澤)の後、第I部「新見荘調査の成果」として、似鳥雄一、貫井裕恵、大澤泉、宮﨑肇、川戸貴史、清水克行が報告を行った。第II部「新見荘研究の現在」では、酒井紀美、高橋敏子、高橋傑、辰田芳雄、伊藤俊一が報告。第III部ではパネルディスカッション形式で「新見荘の未来―共同研究とたたらの伝承」のテーマのもと、井上聡、清水亮、白石祐司、藤井勲が報告。この日のディスカッションは本研究の締めくくりとなるもので、研究成果を総浚いしたものである。 ディスカッション終了後、今後の成果の発信について打ち合わせが行われ、次年度に勉誠出版より2冊の書籍を刊行することが決まった。東寺に残る文献資料の分析を中心とする『中世荘園の環境・構造と地域社会―備中国新見荘をひらく―』を14年5月に、さらに現地の水利と地名の分析を主とする『アジア遊学・中世の荘園空間と水利』を10月に出版することとなった。8月からは、海老澤衷(早稲田大学教授)、高橋敏子(東京大学史料編纂所准教授)、清水克行(明治大学准教授)、酒井紀美(茨城大学教授)による「新見荘論集委員会」を設け、論文審査の後、掲載を決定することとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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