研究課題/領域番号 |
22320149
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
豊田 浩志 上智大学, 文学部, 教授 (20112162)
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研究分担者 |
毛利 晶 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (60174330)
坂口 明 日本大学, 文理学部, 教授 (10153876)
堀 賀貴 九州大学, 人間環境学研究科, 教授 (20294655)
黒田 泰介 関東学院大学, 工学部, 准教授 (70329209)
加藤 磨珠枝 立教大学, 文学部, 准教授 (40422521)
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キーワード | 西洋史 / 考古学 / 美術史 / 建築史 / イタリア半島 / 港 |
研究概要 |
1、本科研にとって、2010年度は次年度以降の具体的現地調査のための予備調査段階にあたる。その目的に沿って、研究分担者はおのおの以下のようなリサーチを試み、順調に見るべき成果を得ることができた。 (1)掘はオスティア・アンティカで実測調査に従事し、貴重なデータを取得することができた。 (2)毛利、坂口はローマのBritish School at Rome図書館で文献調査に従事し、オスティア・アンティカとナポリ湾沿岸都市の予備調査を行った。同様に、豊田・加藤・片山も各自で前記諸地域の予備現地調査を行った。 (3)黒田は、ナポリ大学建築学部テレーザ・コッレッタ教授(都市史、イタリア・イコモス委員会理事)に研究資料や現地研究者の紹介を受け、ナポリ中心部の古代ギリシア劇場を中心とする都市組織について調査し、カンピ・フレグレイ地域、特にポッツォーリについては、古代ローマ都市核castrumに注目し同地区及び大聖堂の資料収集を行った。 (4)池口は、文献調査とともに、財団法人古代学協会のポンペイ発掘成果である獣骨調査のため、古代学協会と連携をとりつつ、ポンペイ遺跡監督事務所およびサレント大学のデ・グロッシ教授(考古学)と連絡をとることに成功し、次年度以降の本格的調査の地ならしをすることができた。 2、かくして、次年度以降の主要ターゲットは、ナポリ湾沿岸、とりわけポンペイ、エルコラーノ、ポッツォーリに絞られてきた。今後の最重要課題は、現地の遺跡監督事務所から遺跡調査の許可を得ることができるかにかかっているが、万一交渉が不調な場合も想定しつつ、実効ある研究成果が達成できるよう努力する所存である
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