研究課題/領域番号 |
22320150
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
佐原 哲也 明治大学, 政治経済学部, 教授 (70254125)
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研究分担者 |
前田 弘毅 首都大学東京, 都市教養学部, 准教授 (90374701)
百瀬 亮司 大阪大学, 世界言語研究センター, 助教 (平成22ー23年度) (00506389)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 第一次世界大戦 / 総力戦 / 動員体制 / 国際テロリズム |
研究概要 |
本研究で得られた主な知見は、以下の通りである。東部欧州辺境地域における第一次世界大戦は、歴史認識の点からも実態からも、1912年のバルカン戦争の延長であった。総力戦体制の構築と社会経済システムの変質は、1912年に始まったが、西欧諸国と比較してその完成は遅れ、総動員態勢の整備は不完全なままに終わった。その歪みが戦後の議会制民主主義への速やかな移行を阻害し、民政への軍の介入が一般化し、1920年代には何れの国々も権威主義体制へと移行することになった。研究の結果、戦争中に活動を活発化させた国際テロ組織が戦後の政治体制の権威主義化に大きな影響を与えたことが判明し、新たな研究課題に浮上した。
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