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2010 年度 実績報告書

ヨーロッパ史における政治と宗教のダイナミズムと国家的秩序の形成

研究課題

研究課題/領域番号 22320152
研究機関早稲田大学

研究代表者

甚野 尚志  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90162825)

研究分担者 根占 献一  学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (50208287)
関 哲行  流通経済大学, 社会学部, 教授 (60206620)
踊 共二  武蔵大学, 人文学部, 教授 (20201999)
三浦 清美  電気通信大学, 電気通信学部, 准教授 (20272750)
大月 康弘  一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70223873)
キーワードヨーロッパ中世 / ヨーロッパ近世 / カトリック教会 / プロテスタント / 国制 / 教皇権 / 宗教改革 / キリスト教化
研究概要

今年度は、4回の研究会と一回の外国人研究者を招聘しての講演会を開催した。研究会では、研究分担者すべてが、自身の本科研での研究テーマについて、今後の方向性を見定める見取り図となる報告をおこなった。本科研メンバーは、基本的に中世を専門とする研究者と近世を専門とする研究者からなっているが、中世研究の方では、西欧中世におけるカトリック教会の教会体制と布教活動が、どのように西欧の周辺世界を含めて、ヨーロッパ的な政治、国家秩序の形成に貢献していったかというテーマを考えていく方向が定まった。そのさいとくにビザンツ、ロシアとの関係も重視して、カトリック世界と正教世界における、宗教的相違による国家・教会秩序の形成を考察することがひとつの重要な問題となるという認識が得られた。また、この科研のもうひとつの柱である、近世研究では、宗教改革とその後の宗派体制化の問題について考察し、とくに、ドイツにおける宗派体制化の問題がフランス、イングランド、スペインのような国家的な宗派化の特徴をもつ地域との偏差をより詳しく考えていくことが確認された。
また今年度は、エディンバラ大学名誉教授のデッキンソン教授を招聘して、イングランドにおける政治と宗教との関係性についての講演会を2011年3月に開催することができた。その結果、来年度以降にエディンバラ大学の中世研究者の招聘と相互交流の見通しを得ることができた。また本年度の研究成果をもとにして、2012年5月の西洋史学会では、科研メンバーによる中世ヨーロッパ世界にとっての「ローマ」というタイトルのシンポジウムを行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 12世紀の教会知識人による東西教会の対話-ハーフェルベルクのアンセルムス『対話』の考察-2011

    • 著者名/発表者名
      甚野尚志
    • 雑誌名

      エクフラシス-ヨーロッパ文化研究-

      巻: 1 ページ: 82-95

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ルネサンス世界-その意義と我々-2011

    • 著者名/発表者名
      根占献一
    • 雑誌名

      エクフラシス-ヨーロッパ文化研究-

      巻: 1 ページ: 3-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ボリスとグレープの列聖2011

    • 著者名/発表者名
      三浦清美
    • 雑誌名

      エクフラシス-ヨーロッパ文化研究-

      巻: 1 ページ: 138-152

    • 査読あり
  • [図書] 昭和堂2011

    • 著者名/発表者名
      踊共二
    • 総ページ数
      276
    • 出版者
      スイス史研究の新地平
  • [図書] ヨーロッパ中世社会における統合と調整2011

    • 著者名/発表者名
      大月康弘(共著)
    • 総ページ数
      331
    • 出版者
      創文社

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公開日: 2012-07-19  

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