研究課題/領域番号 |
22320154
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
松浦 秀治 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 教授 (90141986)
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研究分担者 |
兵頭 政幸 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 教授 (60183919)
近藤 恵 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科, 助教 (40302997)
竹下 欣宏 信州大学, 教育学部, 准教授 (00578271)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 先史人類学 / 人類進化 / 地質学 / 年代測定 / アジア考古学 / 国際研究者交流 / インドネシア |
研究概要 |
本研究は、ジャワ原人に関する年代論争の終結に向けて、申請者らによる2000年からの現地の関連遺跡等における地質年代学的調査の成果を踏まえ、異なる年代観が錯綜する現状を検証しつつ、確かな基盤を持った編年モデルの再構築を行うものである。本年度は以下の研究等を実施した。 1.ジャワ島の各古人類遺跡おける人類化石出土地点の地質層序の詳しい対比を行うため、火山灰等の鍵層の位置・層位に関する確認と整理を進め、データベースとなる柱状図を作成し、さらに浄書を行った。 2.ジャワ原人化石を多産するサンギラン地域における人類化石のFAD(first appearance datum)は、「最古のアジア人」の出現時期推定の重要な鍵となるが、この上限年代(最小年代)を与えるグレンツバンク層について、昨年度実施したウラン-鉛法による年代学的分析をさらに精緻化し、年代値の信頼性を高めるため、ウランとトリウムの非平衡に関する研究を進展させた。 3.サンギラン地域における人類化石産出層位の最下層付近の古環境を考察するため、当地域のプチャンガン層(サンギラン層)上部の堆積物について花粉分析を行った。その結果、インドネシアの初期人類は、海洋酸素同位体ステージ31(間氷期)の温暖期、あるいはそれ以前にサンギラン地域に移入したこと、また、その後、この地域では湿潤化が起こり、同時に食用果実が増加したことが推測された。この植生変化は、当地域における動物相の変化を促進するとともに、人類の定住にある程度適した環境をもたらした要因の1つである可能性は少なくないと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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