研究課題/領域番号 |
22320173
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅 豊 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90235846)
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研究分担者 |
周 星 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (00329591)
徳丸 亜木 筑波大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90241752)
小長谷 英代 長崎県立大学, 国際情報学部, 教授 (60300472)
加藤 幸治 東北学院大学, 文学部, 講師 (30551775)
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キーワード | 民俗学 / 公共民俗学 / Public Folklore / 文化遺産 / 博物館 / 自治体史 / 文化財保護 / 文化政策 |
研究概要 |
本研究は、民俗学の実践と社会連携に関する、実例と理論を検討することによって、「学問の公共性」を眼目とした「公共民俗学」という新しい民俗学の方向性を創成することを目的としている。本年度は、この研究目的に鑑み、研究メンバーが、公共民俗学の生成と深化に不可欠な重要課題に関し、フィールドワークや文献調査に基づいて個別研究を行った。さらに、各メンバーの個別研究を統合し、かつ本研究の成果を社会へ発信するために、本研究メンバー以外の研究者も参加する「公共民俗学研究会」を組織し、現代民俗学会などの他学会と共同で、下記の公開ワークショップを開催し、公共民俗学の理論や論点を広く学界に提供した。 ○第1回ワークショップ「公共民俗学の射程」(2010年5月8~9日) 菅豊(東京大学)「公共民俗学の射程-現実社会に対応する民俗学を創成するために-」 ○第2回ワークショップ「無形文化遺産保護運動と中国民俗学」(2010年9月11日) 周星(愛知大学)「非物質文化遺産の保護運動と文化政策、及び「文化観」の転換-中国における『公共民俗学』の可能性と危険性」 施愛東(中国社会科学院)「中国における非物質文化遺産保護運動の民俗学への負の影響」 ○第3回ワークショップ「地域博物館論を超えて」(2010年12月11~12日、東北学院大学) 加藤幸治(東北学院大学)「『地域博物館』論再考」 村上忠喜(京都市文化市民局)「文化財調査による地域文化の客体化」 小谷竜介(宮城県教育庁)「文化財保護行政における「公共」と民俗学」 さらに本研究メンバーは、国内外のシンポジウム、学会に参加し、公共民俗学に関する知見を収集するとともに、発表した。
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