研究課題
近年のグローバル化の進行の中で日本人の異文化に関する意識に大きな変容が生じている。日本社会の外延的な発展と内なるグローバル化の中で外国人との接触が日常化しており、日本人の異文化理解の概念枠組は根底的な変化の過程にある。本研究プロジェクトでは異文化多民族共生への変化を遂げつつある群馬県において、高校生・大学生を中心とする青年層が持つ異文化理解に関わる意識調査を行った。調査は国別選好研究班、言語的選好研究班、交友関係選好研究班、宗教意識研究班、痛恨意識研究班の5班に分かれて実施し、多面的に意識調査を行った。予備調査として、育英短期大学の学生を中心にアンケート調査を行った。データは統計解析ソフトにより集計を行い、多角的な相関関係に関する分析等を行った。その際、一般的な特徴の把握と併せて東部地区居住者の特性に留意する必要があるとして、居住地域を1つの視点として視点としてまとめている。また、外国人稠密地域居住者の特徴把握は本プロジェクトの中心的な分析のポイントであることから東部の大泉町、太田市、伊勢崎市の外国人の割合やその変化、各地域における外国人への支援について調査した。また、関連地域として、大阪、横浜、浜松における聴き取り、関連資料の収集を行った。研究会において各班の進捗について報告を受けると共にサンプルのもつ意識の全体構造に関する分析総合を行った。その中で、外国人の減少が見られること、独自のコミュニティを持っていることが挙げられた。東部地区居住者の特性との関連性を踏まえながら、注目して分析をしている。
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育英短期大学幼児教育研究所研究紀要
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育英短期大学研究紀要
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三島海雲記念財団研究報告
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