研究課題
初年度である平成22年度は、プロジェクトを遂行するために、特任研究員を雇用するとともに、研究代表者と研究分担者の集まる研究会議を計4回開催した。日本での保険契約における遺伝情報の取扱の現状と今後についての専門家の考えを明らかにするために、日本生命保険会社の実務家(匿名)や住友生命保険相互会社の松本敬子先生(契約審査部次長兼アンダーライティング室室長)に「遺伝情報と生命保険」について講演頂き、質疑応答を行った。また権藤延久先生(兵庫医科大学臨床遺伝部講師・(株)ファルコバイオシステムズ・バイオ事業部学術顧問部長)にインタビューをするとともに、「遺伝子検査・遺伝子診断の現状と生命保険」と題してご講演会を頂いた。これらにより日本の生命保険契約における遺伝情報の取扱についての過去と現状について、実務家・からご教示いただくとともに、情報共有と意見交換を行うことができた。海外調査としては、研究分担者の清水耕一(海上保安大学校)がドイツ調査をし、研究分担者の岩田太(上智大学)が米国調査を行った。ドイツで22年に施行された遺伝子差別禁止法及び米国での遺伝子差別についての専門家や消費者団体の意見を聴取するとともに資料を入手することができた。また、本科研の成果を広く一般社会情報発信していくための基盤として、プロジェクト・ホームページを立ち上げた。http://ksetoyama.com/gpgd2010/講演会や会議などの活動報告やドイツ調査の報告書や関連文献などを公表した。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)
日本救急医学会雑誌
巻: 21巻4号 ページ: 185-190
Personalized Medicine
巻: Vol.8 No.2 ページ: 215-224
阪大法学
巻: 60巻4号 ページ: 89-108
http://www.ksetoyama.com/gpgd2010/