研究課題
基盤研究(B)
(1)環境原則班(班長・研究代表者・吉田脩)研究計画書に従い、吉田は、地球大気保全に係る国際法秩序の核になる「環境原則(Environmental Principles)」の予備的な考察に着手し、関連する環境諸条約(気候変動条約、オゾン層保護条約)の実行を分析し、二次文献の調査を行った。児矢野マリ、西村智朗、堀口健夫、鶴田准も、各々の役割分担に鑑みて、主要「環境原則」の調査・研究を開始した。(2)気候変動班(班長:研究分担者・高村ゆかり)気候変動に関する国際法規の中心となっている気候変動枠組条約と京都議定書の条約制度を、地球大気国際法秩序の構成要素という視点から捉え直す作業を開始した。(3)一般国際法班(班長・研究分担者・柴田明穂)上記作業の法源論的(柴田)、責任論的(西村弓)、管轄権論的(竹内真理)な基礎付けないし位置付けの検討を開始した。(4)国際連携(フォーカルポイント.・連携研究者・村瀬信也吉田、柴田、高村が、本問題について国際的に活躍している村瀬と連携し、必要なインプットを得ながら、当該年度の研究作業を進めた。平成22年7月には、研究代表者・吉田、分担者・柴田と高村がInternational Law Associationの会合(於オランダ・ハーグ)に出席し、特に気候変動条約制度とその諸原則の動向につき、諸国の著名な国際法研究者と意見交換を行った。
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Japanese Annual of International Law
巻: 109 ページ: 500-537
国際法外交雑誌
巻: 109 ページ: 485-486