今年度は、埼玉県熊谷市で鮫島ボンディングクリニックを開業し、特別養子縁組を行政と連携して推進する「あんしん母と子の産婦人科連絡協議会」を2013年11月に創設した、鮫島院長を招いて、産婦人科ベースでの特別養子縁組のあり方、その課題などについてお話を伺う予定であった。しかし、都内での大雪のため延期せざるを得ない状況になってしまったので、それについては、別途、新たな機会を設けフォローしたいと考えている。 さらに、現在、NPO法人等による特別養子縁組の斡旋も行われている中、法人に対する行政の監督・指導のあり方、養親から法人への報酬、海外への養子縁組あっせんの問題など検討する課題が多く指摘されている。他方、乳児院からの特別養子縁組についても、養子縁組を希望する養親は後を絶たないにもかかわらず、実親の親権放棄がなかなか行われず、結局、子供たちは児童養護施設での生活を余儀なくされてしまうといった問題点が指摘されている。 虐待予防策として、また被虐待児の受け皿として、特別養子縁組制度がどのような可能性を有しているか等について、引き続き検討を行っていきたいと考えている。
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