政権交代期における選挙区政治の変容に関する実証的研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22330044
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 政治学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 品田 裕 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10226136)
• 研究分担者: 大西 裕 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90254375) ; 曽我 謙悟 神戸大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60261947) ; 藤村 直史 神戸大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (20551493) ; 山田 真裕 関西学院大学, 法学部, 教授 (40260468) ; 河村 和徳 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (60306868) ; 高安 健将 成蹊大学, 法学部, 教授 (90399783) ; 今井 亮佑 首都大学東京, 大学院・社会科学研究科, 准教授 (80345248) ; 砂原 庸介 大阪市立大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (40549680) ; 濱本 真輔 北九州市立大学, 法学部, 講師 (20625850)
• 連携研究者: 増山 幹高 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (50317616) ; 堤 英敬 香川大学, 法学部, 准教授 (20314908)
• 研究協力者: 平野 淳一 神戸大学, 大学院・法学研究科, 助教 (10550949)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 日本政治分析 / 選挙区政治 / 投票行動

研究概要

本研究は、国会議員を主とする政治家と有権者の関係、あるいは政治家同士の関係がどのように変容しつつあるのかを調査し、その変化の要因を実証的に解明することを目的として開始された。その結果、本研究では、選挙区レベルの詳細な観察・データを基に、実証的に現代日本の選挙政治の変容を明らかにすることができた。取り上げた研究対象は、集票活動・有権者と政治家の関係・政治家同士の関係・議員活動・政治家のキャリアパス・政党下部組織など、多岐にわたった。これらの分析から得られた成果を基礎に、さらに、国会のあり方や選挙制度にまで分析を進めることができ、現代日本の選挙政治理解に一定の貢献を果たすことができた。

研究成果

• [雑誌論文] 『我田引鉄』再考 (2013)
  • 著者名/発表者名: 河村和徳
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 52号 ページ: 43-63
• [雑誌論文] 参院選における『政策バランス投票』 (2013)
  • 著者名/発表者名: 今井亮佑
  • 雑誌名: レヴァイアサ 巻: 52号 ページ: 64-96
• [雑誌論文] 同日選挙の効果-茨城県知事選挙と衆議院総選挙- (2013)
  • 著者名/発表者名: 山田真裕
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 52号 ページ: 97-115
• [雑誌論文] 選挙制度改革による立法行動の変容-質問主意書と議員立法- (2013)
  • 著者名/発表者名: 根元邦朗・濱本真輔
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 52号 ページ: 116-142
• [雑誌論文] 地方政党の台頭と地方議員候補者の選挙戦略-地方議会議員選挙公報の分析から- (2013)
  • 著者名/発表者名: 砂原庸介・土野賢
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 53号
• [雑誌論文] 小選挙区比例代表並立制と二大政党制-重複立候補と現職優位- (2013)
  • 著者名/発表者名: 増山幹高
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 52号 ページ: 8-42
• [雑誌論文] 都道府県議会議員の支持基盤 (2012)
  • 著者名/発表者名: 品田裕
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 51号 ページ: 10-32
• [雑誌論文] 市民なき市民社会からの脱却-韓国の市民社会の変容- (2012)
  • 著者名/発表者名: 大西裕
  • 雑誌名: 年報政治学 巻: 2012-II号 ページ: 224-246
• [雑誌論文] 政党・会派・知事与野党:地方議員における組織化の諸相 (2012)
  • 著者名/発表者名: 曽我謙悟
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 51号 ページ: 114-135
• [雑誌論文] 小選挙区比例代表並立制下での役職配分:民主党の党内対立と政党投票 (2012)
  • 著者名/発表者名: 藤村直史
  • 雑誌名: 選挙研究 巻: 第28巻第1号 ページ: 21-38
• [雑誌論文] 震災復興と利益団体-水産業復興特区構想の事例から (2012)
  • 著者名/発表者名: 河村和徳
  • 雑誌名: 年報政治学 巻: 2012-II号 ページ: 88-109
• [雑誌論文] マルチレベル選挙の中の都道府県議会 (2012)
  • 著者名/発表者名: 砂原庸介
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 51号 ページ: 93-113
• [雑誌論文] 候補者選定過程の開放と政党組織 (2012)
  • 著者名/発表者名: 堤英敬
  • 雑誌名: 選挙研究 巻: 第28巻第1号 ページ: 5-20
• [雑誌論文] 市長選挙における二大政党の関与 (2012)
  • 著者名/発表者名: 平野淳一
  • 雑誌名: 選挙研究 巻: 第28巻第1号 ページ: 39-54
• [雑誌論文] 衆議院選挙区の都道府県間の配分について-最高裁の違憲判決を受けて代替案を考える- (2012)
  • 著者名/発表者名: 品田裕
  • 雑誌名: 政策科学 巻: 19巻3号 ページ: 95-110
• [雑誌論文] 110 (16)曽我謙悟、「都道府県議会における政党システム-選挙制度と執政制度による説明- (2011)
  • 著者名/発表者名: 曽我謙悟
  • 雑誌名: 年報政治学 巻: 2011-II号 ページ: 122-146
• [雑誌論文] 利益団体内の動態と政権交代-農業票の融解- (2011)
  • 著者名/発表者名: 河村和徳
  • 雑誌名: 年報政治学 巻: 2011-II号 ページ: 33-51
• [雑誌論文] 選挙運動支出の有効性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 今井亮佑
  • 雑誌名: 年報政治学 巻: 2011-II号 ページ: 11-32
• [雑誌論文] 地方への道-国会議員と地方首長の選挙政治- (2011)
  • 著者名/発表者名: 砂原庸介
  • 雑誌名: 年報政治学 巻: 2011-II号 ページ: 98-121
• [雑誌論文] 知事選挙における敗北と県連体制の刷新-2009年茨城県知事選挙と自民党県連- (2011)
  • 著者名/発表者名: 山田真裕
  • 雑誌名: 年報政治学 巻: 2011-II号 ページ: 52-69
• [雑誌論文] 現代英国における政党の凝集性と議員候補者選定-党執行部と選挙区組織の権力バランスの変容- (2011)
  • 著者名/発表者名: 高安健将
  • 雑誌名: 年報政治学 巻: 2011-II号 ページ: 147-177
• [雑誌論文] 個人中心の再選戦略とその有効性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 濱本真輔・根元邦朗
  • 雑誌名: 年報政治学 巻: 2011-II号 ページ: 70-97
• [雑誌論文] 途上国の政治経済学の終焉? (2011)
  • 著者名/発表者名: 大西裕
  • 雑誌名: アジ研ワールドトレンド 巻: 第17巻第7号 ページ: 25-28
• [雑誌論文] 政党システムの分析における地方と新党 (2011)
  • 著者名/発表者名: 砂原庸介
  • 雑誌名: 選挙研究 巻: 27巻1号 ページ: 43-56
• [雑誌論文] 政権移行チームという悪魔-韓国における制度記憶不活用の政治- (2011)
  • 著者名/発表者名: 大西裕
  • 雑誌名: 東洋文化研究(学習院大学) 巻: 第13号 ページ: 93-116
• [雑誌論文] 2009年総選挙における選挙公約 (2010)
  • 著者名/発表者名: 品田裕
  • 雑誌名: 選挙研究 巻: 26巻2号 ページ: 29-43
• [雑誌論文] 都市化と一極集中の政治学:一極集中は地方分権により緩和されるのか (2010)
  • 著者名/発表者名: 曽我謙悟
  • 雑誌名: 『都市と政治的イノベーション』(日本比較政治学会年報) 巻: 第12号 ページ: 89-110
• [雑誌論文] 2009年総選挙における稲作農家の政治意識と投票行動-自民党農政の担い手たちに対する感情に注目して (2010)
  • 著者名/発表者名: 河村和徳
  • 雑誌名: 選挙研究 巻: 26巻2号 ページ: 73-83
• [雑誌論文] 国政選挙のサイクルと政権交代 (2010)
  • 著者名/発表者名: 今井亮佑
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 第47号 ページ: 7-39
• [雑誌論文] 制度変化と地方政治-地方政治再編成の説明に向けて (2010)
  • 著者名/発表者名: 砂原庸介
  • 雑誌名: 選挙研究 巻: 26巻1号 ページ: 115-127
  • 査読あり
• [雑誌論文] 地方における政党政治と二元代表制-地方政治レベルの自民党「分裂」の分析から (2010)
  • 著者名/発表者名: 砂原庸介
  • 雑誌名: レヴァイアサン 巻: 第47号 ページ: 89-107
• [学会発表] Rise of Responsible Party Government in East Asia (2013)
  • 著者名/発表者名: Nemoto Kuniaki and Shinsuke Hamamoto
  • 学会等名: Association for Asian Studies
  • 発表場所: San Diego, USA
  • 年月日: 2013-03-23
• [学会発表] 被災地における政治参加意識-仙台調査の計量分析から (2012)
  • 著者名/発表者名: 河村和徳
  • 学会等名: 日本行動計量学会第40回大会 震災部会
  • 発表場所: 新潟県立大学
  • 年月日: 2012-09-16
• [学会発表] 韓国における市場志向的政党組織改革のゆくえ (2012)
  • 著者名/発表者名: 大西裕
  • 学会等名: 日本比較政治学会
  • 発表場所: 日本大学法学部
  • 年月日: 2012-06-23
• [学会発表] 地方選挙の公約にみる世代間格差:悲願の達成と公約の変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 河村和徳
  • 学会等名: 日本公共政策学会研究大会
  • 発表場所: 北海学園大学
  • 年月日: 20110600
• [学会発表] 地方政党の台頭と選挙政治 (2011)
  • 著者名/発表者名: 砂原庸介(Ken Victor Leonard Hijino と共同報告)
  • 学会等名: 日本選挙学会
  • 発表場所: 関西学院大学
  • 年月日: 2011-05-16
• [学会発表] 地方への道-国会議員と地方首長の選挙政治 (2010)
  • 著者名/発表者名: 砂原庸介
  • 学会等名: 日本政治学会
  • 発表場所: 中京大学
  • 年月日: 2010-10-10
• [学会発表] 地方政治の再編機会としてみる『平成の大合併』 (2010)
  • 著者名/発表者名: 河村和徳
  • 学会等名: 日本政治学会研究会
  • 発表場所: 中京大学
  • 年月日: 2010-10-09
• [学会発表] 政権移行チームという悪魔-韓国における制度記憶不活用の政治- (2010)
  • 著者名/発表者名: 大西裕
  • 学会等名: 日本比較政治学会
  • 発表場所: 東京外国語大学
  • 年月日: 2010-06-20
• [学会発表] 2009 年総選挙における選挙公約 (2010)
  • 著者名/発表者名: 品田裕
  • 学会等名: 日本選挙学会
  • 発表場所: 明治大学
  • 年月日: 2010-05-22
• [図書] 「政権交代と利益誘導政治」(御厨貴編『「政治主導」の教訓-政権交代は何をもたらしたのか』) (2012)
  • 著者名/発表者名: 砂原庸介
  • 総ページ数: 328(56-79)
  • 出版者: 勁草書房
• [図書] 「系列再編の視点から見る政権交代-宮城県選挙区」(白鳥浩(編著)『衆参ねじれ選挙の政治学-政権交代下の二〇一〇年参院選』 (2011)
  • 著者名/発表者名: 河村和徳・竹田香織
  • 総ページ数: 324(239-263)
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] 地方政府の民主主義-財政資源の制約と地方政府の政策選択 (2011)
  • 著者名/発表者名: 砂原庸介
  • 総ページ数: iii+230
  • 出版者: 有斐閣
• [図書] 市町村合併をめぐる政治意識と地方選挙 (2010)
  • 著者名/発表者名: 河村和徳
  • 総ページ数: 180
  • 出版者: 木鐸社
• [図書] 「農業票の行方-宮城四区」(白鳥浩編著『政権交代選挙の政治学-地方から変わる日本政治』) (2010)
  • 著者名/発表者名: 河村和徳
  • 総ページ数: 279(211-234)
  • 出版者: ミネルヴァ書房