研究課題/領域番号 |
22330046
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
土屋 礼子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00275504)
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研究分担者 |
井川 充雄 立教大学, 社会学部, 教授 (00283333)
小林 聡明 東京大学, 総合文化研究科, 研究員 (00514499)
山本 武利 早稲田大学, 政治経済学術院, 名誉教授 (30098412)
加藤 哲郎 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30115547)
梅森 直之 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80213502)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | メディア / インテリジェンス / プロパガンダ / 心理戦 / 世論調査 / 宣伝 / 広報 / 占領期 |
研究概要 |
最終年度の今年も計画に従い、(1)心理戦の継承と展開、(2)世論及び国民性などに関する分析調査、(3)対アジア情報政策における活動という三つの主題に沿って、4月から7月まで、また9月から1月まで、毎月、早稲田大学20世紀メディア研究所が開催する20世紀メディア研究会と合同の形で、研究会を開催し、メンバーが発表を行った。8~9月には、各自が米国国立公文書館、米国議会図書館など、米国及び英国、中国など各国の資料館や大学図書館に出張し、資料集を行い、各自で研究発表と論文執筆を進めた。 一方、民間情報教育局の活動を明らかにする基礎作業として、Weekly Reportの目次の採録と、そのうちのメディア関係の内容の摘出を継続して行なったが、最終的には1945年12月から1952年4月まであるWeekly Reportのうち、半分に相当する1946年5月から1949年6月までの分を、電子ファイルで利用可能なデータとしてまとめた。 研究全体としては、初年度の2010年9月に早大で開催したシンポジウム「沖縄をめぐる日米情報戦」、2012年3月にニューヨーク大学で開催したワークショップ「Atomic Ordering on the Borders of Japan」、及び20世紀メディア研究会での報告や各メンバーの発表論文や刊行図書を通じて、(a)太平洋戦争における心理戦と、CIEが中心に進めた占領期及び朝鮮戦争におけるメディアに対する政策と指導が、日本人の精神構造の改変という点では同一性を有しながらも、占領期には反共という点で新たな展開をみせたこと、(b)戦後の日本およびアジアにおける原子力の平和利用と原発導入に関する言説と世論調査が展開された実態、また(c)朝鮮半島及び対中情報政策の中で日本のメディアに対する占領軍による介入などが実証的に解明された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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