研究課題/領域番号 |
22330056
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研究機関 | 尚美学園大学 |
研究代表者 |
堀本 武功 尚美学園大学, 総合政策学部, 教授 (40364872)
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研究分担者 |
小島 眞 拓殖大学, 国際学部, 教授 (70095420)
三船 恵美 駒澤大学, 法学部, 教授 (40312110)
伊藤 融 防衛大学校, 人文社会科学科群, 准教授 (50403465)
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キーワード | 現代イント外交 / 日印関係 / 印米関係 / 印中関係 |
研究概要 |
本研究は1990年代以降におけるインド新外交の実態と日印関係を事例として検討し、最終的に現代インド外交の戦略的方向性を明らかにすることにある。本年度(初年度)においては、新外交の実態解明をメインテーマとしていた。 本年度では、研究代表者(堀本武功)を初めとする研究チームメンバーが、ニューデリー、北京、ワシントンにおいて、研究者・ジャーナリスト・議会関係者と面談した。研究計画で予定していた海外研究者などのうち、ニューデリーではナイドゥ教授とチェラニー教授、ワシントンではスティーブン・フィリップ・コーエン教授、趙全勝教授らとも面談して、意見交換を行うとともに来年度以降の研究に対する協力について相談した。また、研究代表者を始めるとするメンバーがニューデリーにおけるシンポジウムを3回、日本国内おけるシンポジウム2回など報告・意見交換などを実施した。 このほか、来日したスワラン・シン首相=ネルー大学(インド)教授ら国際政治学者からのヒアリングを実施したほか、デリー大学アムニタ・ベヘラ教授(国際政治学者)を日本に招聘して、現代インドにおける国際政治研究理論に関する意見交換を実施した。 本年度の研究を通して、インド外交の新しい側面も解明されつつある。特に、1947年の独立後、インドがとった外交路線一非同盟路線(1940年代~60年代)、印ソ同盟路線(1970年代~80年代)-後における新外交については、概ね、連携外交(厳密に言えば、全方位連携外交)とでも名付けることができる外交路線が明らかになりつつある。今年度(2年度目)と来年度(3年度目)には、さらに研究の深化を図る予定である。
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