研究課題/領域番号 |
22330059
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研究機関 | 西南女学院大学 |
研究代表者 |
菅 英輝 西南女学院大学, 人文学部, 教授 (60047727)
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研究分担者 |
田中 孝彦 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10236599)
秋田 茂 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10175789)
藤本 博 南山大学, 外国語学部, 教授 (70165421)
豊下 楢彦 関西学院大学, 法学部, 教授 (90025156)
倉科 一希 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (00404856)
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キーワード | 日米安保 / 冷戦の変容 / 世界秩序の変容 / 同盟と社会 / 同盟内政治 / アジア太平洋 / 冷戦の終焉 / 欧州とアジア太平洋の比較 |
研究概要 |
2011年度は前年度同様、研究会を3回開催した。 第一回研究会は8月10、11、12日の3日間、龍谷大学で開催した。The Cambridge History of the Cold War全3巻を読み終わることを目指したので、分担者全員がレジュメを作成し、担当章について報告を行なった。3日間かけて、報告ごとに議論を重ねた。その後、昨年度の研究会の成果についての総括と今後の研究の進め方について協議した。 第二回研究会は10月1、2日の2日間、法政大学市ヶ谷キャンパスで開催した。海外研究協力者ロバート・マクマン教授(オハイオ州立大学)を招聘したということもあり、研究会は英語で実施した。知見提供者2名(小野沢透・京都大学および国吉知樹・早稲田大学)を招聘し、英語で報告してもらい、討論した。分担者の倉科と森も英語で報告を行った。その後、総括を行うとともに、今後の研究の進め方についても協議した。 第三回研究会は11月5、6日、京都外国語大学で開催した。分担者4名(鄭、中島、松村、齋藤)と研究代表者の菅がそれぞれ報告を行い、議論した。また、本研究会では別途、各分担者には、分担者テーマにもとづき、各自レジュメ(A4で1~2枚)を作成して、問題提起をしてもらい、それを踏まえて本プロジェクトとしてどのような特色をそれぞれが出していくかについて協議した。この作業を通して、本プロジェクトとして強調すべき特色がある程度浮き彫りになっただけでなく、各分担者が取り組むテーマがどのような位置付けになっているかも明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最初の2年間では、研究動向の把握と分担者テーマに関する報告を中心に行った。前者については、冷戦史研究の最新の研究成果であるCambridge History of the Cold War全3巻を読破し、議論を深めるなかで、その成果を各分担者のテーマに反映させる作業ができた。後者に関しては、分担者全員がそれぞれのテーマに関して報告を行い、問題点の発見や修正の必要性を確認すると同時に、プロジェクトとして打ち出すべき特色についての議論も行い、プロジェクトに関する認識を共有できる段階まで到達した、と考える。また、内外の学会で研究成果も発表している。
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今後の研究の推進方策 |
これまで予定通りに研究は進捗しており、最終年度は、全員が分担者テーマにそってドラフト原稿を執筆し、予定している2回の研究会で再度報告してもらう。発表した原稿について全員で討論をし、残されている課題や問題点を踏まえて、全員に完成原稿を提出してもらう。完成原稿については出版を考えており、研究代表者は出版社を探し、出版に取り組む。出版との関連では、昨年度代表者が提出した出版に関する本の目次構成について再度、参加者の意見を求め、さらに改善していく計画である。また、代表者として、分担者全員がプロジェクトの特色をどう打ち出すかについて、常に意識しながら研究を進めていけるように努力する。この問題については、初年度から全員で議論を続けているところであり、最終年度も重視しながら研究を遂行していく所存である。
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